「
高松宮記念・G1」(30日、中京)
筋肉のよろいをまとったグレーの体を弾ませ、さすがのフィニッシュを決めた。昨年の覇者
マッドクールが26日、主戦の坂井を背に栗東坂路で鋭伸。前半は抑えを利かせて駆け上がり、ラスト1Fにスピードを集約。4F55秒0-38秒8-11秒7を計時して準備を整えた。
「(4F)54秒ぐらいでと思っていたので若干、遅くなりましたが、最後の反応はすごく良かったですし、いい状態で来ていると思います」と坂井。連覇に向けて「挑戦できるのはこの馬だけなので、何とか連覇したいという気持ちは強いです」と胸の内を明かした。
昨年9月の
スプリンターズSは12着に終わったが、7F戦に挑んだ前走の阪神Cで2着に食い込み、軌道を修正。池添師は「前回は視野を広げる意味もあって久々に1400メートルを使いましたが、思っていた以上に頑張ってくれました。追い切りは変わらず迫力ある動きでしたし、昨年同様いい状態で来ています」とうなずく。
キンシャサノキセキ(10、11年)以来、2頭目となる
高松宮記念連覇へ、態勢は整った。
◇遅めの入りながら鞍上の坂井は労せず折り合い、スムーズに坂を駆け上がる。ラスト1F地点でようやく軽く促す程度のアクションを入れると瞬時に反応。ダイナ
ミックで迫力のあるフットワークでしまいは、はじけた。メリハリの利いた最終追いの内容で、動ける態勢は整っている。
提供:デイリースポーツ