18年のマイルCSを制したステルヴィオの半弟となるジェゼロ(牡3、栗東・須貝尚介厩舎)が、日曜中京8Rの大寒桜賞(3歳・1勝クラス・芝2200m)でデビュー2連勝を狙う。

　ジェゼロは父サートゥルナーリア、母ラルケット、母の父ファルブラヴの血統。半兄のステルヴィオは18年のマイルCSの覇者。半姉のウンブライルは23年のNHKマイルCの2着馬、同じくステルナティーアは21年のサウジアラビアRCの2着馬。また日本調教馬として史上初めてGIを7勝した歴史的名馬シンボリルドルフは4代母の全弟となる。22年のセレクトセール当歳では3億円(税抜)で取引されたが、これはセールで取引された金子真人ホールディングス(株)の所有馬としては史上最高価格となる。

　ここまで1戦1勝。昨年8月の新潟でデビュー。道中は後方で折り合いに専念。超スローペースになったので楽ではなかったが、上がり3F33秒0の末脚を繰り出し、単勝1.3倍の圧倒的1番人気に応えた。その後は休養へ。今回は約8カ月ぶりの実戦、しかも400mの距離延長となるが、1勝クラスなら間違いなくポテンシャル上位だ。

　ここを勝てば日本ダービーへの道も開ける。デビュー戦に続いて川田将雅騎手を背に迎え、きっちりと決めたい一戦となる。