25年度のホッカイドウ競馬が、いよいよ4月16日に開幕。全国の競馬場で最も早く2歳戦がスタートし、今月から始まった能力検査を受験した期待の2歳馬たちが、デビューへ向けスタンバイしている。
その
門別競馬場で、レースへ送り出すファン
ファーレを作曲したのが小鹿紡さん。
ディープインパクトがきっかけで競馬に興味を持ち、作曲活動とともに生産牧場の研修に参加。出産に立ち会うなど貴重な経験とともに人馬の絆に触れ、さらに惹かれていった。
そのなかでホッカイドウ競馬とのつながりができ、一般レース、特別競走、重賞に2歳戦と4つのファン
ファーレを作曲。「『ストーリー性があって、今までに聞いたことがないインパクトのある曲を』とのオ
ファーから、
アップテンポで疾走感を意識しました」。思いを込めて書き上げたファン
ファーレに、ホッカイドウ競馬所属の
阿部龍騎手は「RPGの主人公になったようなわくわく感があって、思わず口ずさんでしまう」とジョッキーからも親しまれている。
小鹿さんはアーティストが一定の期間、地域に滞在し、様々な交流や文化に触れ、創作活動を行うアーティスト・イン・
レジデンス(AIR)事業に選出され、福岡県の東峰村と添田町に23、24年に滞在。「水が豊富で自然の美しさから
インスピレーションを得た」と語る『水の記憶』など、滞在中に作曲したオリジナル曲が、今月30日に福岡県添田町の
オークホールで、九州交響楽団によって
オーケストラとして初演される。
「機会があれば、本馬場入場曲なども作曲してみたい」と今後も競馬にとって、身近で重要な楽曲づくりに意欲を見せる。
門別競馬場に響き渡るファン
ファーレから
オーケストラまで広がる、小鹿さんのバンビワールドに聞きほれてみよう。
スポーツ報知