日本調教馬で歴代獲得賞金1位の
ウシュバテソーロ(牡8、美浦・
高木登厩舎)が、
ドバイワールドカップ(南半球産3歳上、北半球産4歳以上・首G1・ダ2000m)で日本馬史上初の2勝目を狙う。
ウシュバテソーロは父
オルフェーヴル、
母ミルフィアタッチ、母の
父キングカメハメハの血統。伯父の
ボールドブライアンは03年の
東京新聞杯を制している。
ここまで38戦11勝。国内では22年と23年の
東京大賞典、23年の
川崎記念を制覇。海外にも積極的に遠征し、23年のドバイワールドCでは日本馬としては11年の
ヴィクトワールピサ以来2頭目、ダート開催時に限れば初となる戴冠を果たしている。昨年以降はサウジC、ドバイワールドCと海外G1で2戦連続の銀メダル。秋を迎えて
BCクラシックが10着、
東京大賞典が4着と苦しい時期もあったが、8歳初戦となったサウジCで3着に奮闘。上位2頭からは大きく離されたとはいえ、まだまだ一線級で戦えることを示した。総獲得賞金は日本馬で歴代最多の25億6361万6400円に達している。
今回がラストランになることは既に発表済み。日本馬史上初となる2回目のドバイワールドC制覇を手土産に、第二の馬生へ。ダート界に一時代を築いた名馬の最後の雄姿を、しっかりと目に焼き付けたい。