サウジCを制した
フォーエバーヤング(牡4、栗東・
矢作芳人厩舎)が、
ドバイワールドカップ(南半球産3歳上、北半球産4歳以上・首G1・ダ2000m)で日本調教馬の歴代獲得賞金1位の座を狙う。
フォーエバーヤングは父
リアルスティール、
母フォエヴァーダーリング、母の
父Congratsの血統。母は16年の米G2・サンタ
イネスSの覇者。半妹の
ブラウンラチェットは昨年の
アルテミスSを制している。22年のセレクトセール1歳で藤田晋氏に9800万円(税抜)で落札された。
ここまで10戦8勝。新馬、
JBC2歳優駿、
全日本2歳優駿とデビュー3連勝。3歳を迎えると海外を転戦し、サウジダービー、UAEダービーと中東で連勝した。
ケンタッキーダービーは勝った
ミスティックダン(
Mystik Dan)、2着の
シエラレオーネ(
Sierra Leone)からハナ+ハナ差の3着。その後はリフレッシュを挟み、秋の始動戦となった
ジャパンダートクラシックで国内組を圧倒。2回目の米国遠征となった
BCクラシックでは3着に敗れたが、帰国初戦の
東京大賞典を快勝した。そして今年初戦となった前走のサウジCでは「香港の雄」
ロマンチックウォリアー(
Romantic Warrior)を下し、待望の海外G1初制覇。総獲得賞金は
ウシュバテソーロ、
イクイノックスに次いで、日本馬で歴代3位の21億9350万2000円に達している。
今回勝利すれば、仮に
ウシュバテソーロが2着でも、日本調教馬で歴代獲得賞金1位となる。並み居るラ
イバルを倒し、「日本一」と「世界一」を同時に掴み取れるか。その走りに世界が注目している。