今週火曜日、佐賀県で桜の開花宣言が出された。
JRAでは春GI開幕を告げる
高松宮記念を30日に控え、いよいよ春到来。しかし、わずか1カ月半前は厳しい寒さが日本列島を襲っていた。
佐賀競馬にとっての一大イ
ベント・
佐賀記念当日もそうだった。数日前から断続的に雪が降り、ダートコースが凍結しないよう夜を徹したハロー掛けが行われ、当日も昼過ぎまではかなりの雪が舞っていたが、大幅な積雪は免れて無事にレースを開催できた。
その
佐賀記念は、
メイショウフンジンが内枠から楽にハナを取ってマイペースに持ち込んで勝利。後続の馬にとっては厳しい展開となったが、上がり最速の37秒8で迫ったのは2着
シンメデージー(高知)だった。昨年から始まったダート三冠のうち2レースに出走し、
東京ダービー4着、
ジャパンダートクラシック5着と
JRAや南関東の並みいる強豪を相手に地方最先着を果たすと、古馬との初対戦となった
名古屋大賞典はレコード勝ちを決めた
ミッキーファイト(
JRA)からクビ+4分の3馬身差の3着と、ワクワクする走りを見せる4歳馬だ。
佐賀記念でも2着になったことで、ダート
グレード制覇に大きな期待が寄せられる高知の看板馬。春の飛躍に向けて、陣営が選んだのは30日に
佐賀競馬場で行われる地方全国交流重賞「はがくれ大賞典(ダート2000m)」だ。昨年は
戸塚記念など重賞4勝を挙げる
セイカメテオポリス(大井)が勝つなど年々、注目度が増す古馬重賞。今年は
シンメデージーが地方馬相手にどんなレースを見せるか注目が集まる。
また、このレース過去10回で6勝を挙げる兵庫(園田・姫路)からは
オディロンが参戦。一昨年の夏には
JRAのリステッドで4着が3度あり、兵庫移籍後2連勝中だ。前走は当レースと好相性の姫路・白鷺賞を勝利。内枠成績が芳しくないコースではあるが、先行力のある同馬なら問題ないだろう。
川崎から遠征は
ルコルセール。
JRA時代の一昨年夏にはGIII・
エルムSで4着がある。昨秋の川崎移籍後はまだ勝利を挙げられていないが、いずれも強豪と対戦してのもの。初の2000mでどんな走りを見せるか。
迎え撃つ地元馬たちも豪華だ。
JBCクラシック4着ののち、そのまま佐賀に移籍した
シルトプレは暮れの大一番・
中島記念を制覇。昨夏のGIII・
エルムSで4着に差してきたように、こちらも
JRA馬に混じって好勝負を演じる1頭だ。
デルマルーヴルは2019年
名古屋グランプリの勝ち馬。
JRAから高知、川崎を経て今年から佐賀所属馬となった。移籍初戦となった前走は2着だったが、馬場慣れや上積みが見込める移籍2戦目。実績からも巻き返しがあっても不思議ない。
はがくれ大賞典は3月30日佐賀6レース、18時15分発走予定。
当日は懐かしさを感じるイ
ベントが盛りだくさん。パドックの手書き黒板の限定復活や、福岡県出身で九州出身騎手限定の騎手交流戦などで頻繁に
佐賀競馬場に来場していた
的場文男騎手の引退記念セレモニー、2年前に佐賀競馬の実況を引退した中島英峰アナウンサーが2レース限定で復活などイ
ベント目白押し。もちろん佐賀競馬のアイドル「UMATENA」のライブも開催予定だ。詳しくは佐賀けいば公式HPへ。
(文・大恵陽子)
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