「
日経賞・G2」(29日、中山)
2番人気の
マイネルエンペラーが重賞初制覇を飾った。テンに押してポジションを確保すると、道中はうなるような手応えで追走。3角過ぎからスパートを開始し、最後まで長くいい脚を使って先頭でゴールを駆け抜けた。2着には馬群をさばいたモレイラ騎乗の5番人気
チャックネイトが食い込んだ。なお、単勝1・7倍の断然1番人気に支持された昨年の
菊花賞馬
アーバンシックはエンジンが掛かったところがゴール。3着に敗れた。勝ちタイムは2分36秒1(稍重)。
全姉には21年の
オークス馬
ユーバーレーベンがいる良血の
ゴールドシップ産駒。丹内は「乗りやすいと聞いていたので、特に不安はありませんでした。4コーナーの時に先頭か、すぐに動ける位置でと思っていたのですが、思ったよりも前めにいけましたね。こういう馬場も得意なのだと思います。多分、力もつけているんだと思いますね。これからもっと上のところで勝負になると思います」と初コンビの相棒を絶賛した。
この勝利で
天皇賞・春(5月4日・京都)の優先出走権を獲得。今後はレース後の様子を見てから決定する見通しだが、「次の騎乗依頼をキリンさんになって待っています」とウイットに富んだ表現でコンビ継続を熱望していた。
提供:デイリースポーツ