「
日経賞・G2」(29日、中山)
ラ
イバルの猛追を振り切り、2番人気の
マイネルエンペラーが初の重賞タイトルを手に入れた。好発から道中は丹内との呼吸をピタリと合わせ、好位外めを手応え良く進んだ。勝負どころの4角手前で
ゴーサインを送ると、最後までしぶとく脚を伸ばして先頭でゴールを駆け抜けた。
小倉牝馬S(
フェアエールング)、
小倉大賞典(
ロングラン)に続いて今年重賞3勝目となった鞍上は「乗りやすいと聞いていたので不安はありませんでした。4角ではいつでも動ける位置と思っていましたが、思ったより前めで運べましたね」と初コンビながら文句なしのエスコートで勝利へと導いた。
朝から雨がしとしとと降り、芝は稍重。馬場は荒れ気味で力を要求された。丹内は「こういう馬場は得意。でも、力もつけていると思う。もっと上のところで勝負になると思います」と、さらに上のステージを見据える。清水久師は「今は充実しています。折り合って、掛かるところがない。もともと血統馬ですから、ようやくですね」と期待の馬を預かる責任感にホッとした様子だ。
目指すところは優先出走権を得た
天皇賞・春(5月4日・京都)。「目標になると思います。良馬場でも走れると思うので、次は良でやりたい」と指揮官が話せば、殊勲の鞍上は「次の依頼をキリンさんになって(首を長くして)待っています」と猛アピール。淀の頂上決戦が一気に楽しみになった。
提供:デイリースポーツ