種牡馬入りを目指していた
ヴェルトライゼンデ(牡8歳)が急死した。馬主の森本研太氏が30日にX(旧ツイッター)で発表した。
森本氏は「昨日(29日)、
ヴェルトライゼンデが馬房内で転倒して大腿骨を骨折、予後不良と診断され安楽死処置を致しました」と報告。「乗馬になっていたら、こんな形にはならなかったのではないかと責任を痛感してます。本当に申し訳ございません。悲しみ、喪失感が大きいです。応援頂いた方々、本当にありがとうございました」(原文ママ)とつづった。
熊本県で不動産業を営む
JRA馬主の森本研太氏は、今年2月に行われた競走馬の
ネットオークションで
ヴェルトライゼンデを760万円で落札。同馬は、20年の
日本ダービーで
コントレイルの3着に入った実績馬で、競走馬にとって「不治の病」ともいわれる屈腱炎(くっけんえん)を再々発して、所有していたサンデーレーシングの判断で乗馬になることが決まったが、森本氏の熱意により、種牡馬入りへ向けて動き出した矢先だった。
同馬の通算成績は16戦4勝で、獲得賞金は3億7804万7000円。重賞は22年の
鳴尾記念・G3と23年の
日経新春杯・G2を勝っている。
スポーツ報知