「
高松宮記念・G1」(30日、中京)
中団につけた単勝2番人気の
サトノレーヴが直線で抜け出し、G1初制覇を飾った。短期免許で来日したばかりのジョアン・モレイラ騎手(41)=ブラジル=が、鮮やかな騎乗で栄冠に導いた。1番人気の
ナムラクレアは後方から追い上げたが3/4馬身及ばず、3年連続の2着。6番人気の
ママコチャが3着に入った。
◇ ◇
天気も晴れて、このレースにしては珍しく荒れなかった。力のある馬が来たね。馬場も外差しは利いていたんだけど、極端にテンから飛ばす馬がいなくて安定した流れのレースだったと思う。
勝った
サトノレーヴは結果こそ出なかったけど、
スプリンターズSでも1番人気していた馬。函館、札幌はもちろん、前回はレベルの高い香港でも頑張っているからね。力があるのは間違いないでしょう。馬体も絞れていたし、状態も良かったのもあるのだろうね。
2着の
ナムラクレアは個人的にはいつも惜しい競馬だから、勝って欲しかったな。1着馬と同じように伸びては来ているし、本当に微妙な展開のアヤだね。モレイラがもう少し早めに抜け出していたら、差していたかもしれない。この2頭はジョッキーがうまく乗っているというのもあるけど、力が抜けているのかな。3番人気の
ルガルは今思えば、
スプリンターズSでは展開がハマった感じもあったかな。
そして最後に一つ。毎回同じようなメンバーとジョッキーになりがちだけど、今回は川又君と
エイシンフェンサーがよく頑張ったね。人気はしていなかったけど、ここ2戦がいい勝ち方だったし、川又君の努力が見える。僕も期待していた。いったん先頭もありそうだったし、見どころは十分だったね。このコンビには引き続き頑張ってほしい。(元JRA調教師)
提供:デイリースポーツ