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マーチS・G3」(30日、中山)
中団を進んだ2番人気の
ブライアンセンスが、岩田望の好リードに導かれて差し切りV。1番人気で6着に敗れた昨年のリベンジを果たし、待望の重賞初制覇を飾った。
モタれ癖のある馬。今回も直線で内にモタれていたが、癖を知る鞍上は冷静にエスコート。絶妙なタイミングで追いだすと、ゴール寸前で計ったように差し切った。会心の勝利に、岩田望は「馬場は結構、前(が有利)でしたし、2、3着馬も前の位置を取っていたので、見える位置で射程に入れないと勝てないと思った。いいレースができたと思う」と充実の汗を拭った。モタれ癖という課題は残るものの「ポテンシャルはあるので、改善できたらいいところまで行ってくれると思います」とさらなる進化に期待した。
戦況を見守った
斎藤誠師は「諦めていたが、しぶとく伸びてくれた」と破顔一笑。今後は未定ながらも「右回りでは右にモタれるが、左だとどうなのか。左の方がスムーズかなと思う。とりあえず、勝てて良かった」と新たなステージを見据えていた。
提供:デイリースポーツ