阪神競馬場で4月6日(日)に行われる
大阪杯(4歳上・GI・芝2000m)。GIに昇格して9回目を迎える春の中距離王者決定戦には、昨年の
桜花賞馬
ステレンボッシュ、
中山記念をレコード勝ちした
シックスペンス、連覇を狙う
ベラジオオペラなど好メンバーが揃った。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する。
■5位 1分58秒4
2001年
トーホウドリーム2020年
ラッキーライラック2022年
ポタジェ 5位は同タイムで3レースが並ぶ。01年の
トーホウドリームは単勝73.4倍の人気薄で出走し、前年に8戦無敗だった
テイエムオペラオーを破る大金星を挙げた。20年の
ラッキーライラックは同レースがGI・3勝目。3歳時は
アーモンドアイの後塵を拝した2歳女王は、4歳秋の
エリザベス女王杯で復活ののろしを上げると、翌年の
大阪杯でも白星を飾った。22年の
ポタジェはGI初制覇。重賞では
新潟大賞典の2着が最高とワンパンチ足りない走りが続いていたが、単勝58.7倍の伏兵評価を覆した。
■3位タイ 1分58秒2 2024年
ベラジオオペラ デビュー3連勝でス
プリングSを勝ち、
皐月賞は10着と崩れたが、
日本ダービーでは4着と見せ場。暮れには
大阪杯と同舞台のチャレンジCで古馬を破り、年明けに
京都記念2着を挟んでの参戦だった。道中は2番手に付け、1000m通過60秒2のミドルラップを手応えよく追走。直線では外から
ローシャムパーク、内から
ルージュエヴァイユが脚を伸ばしてきたが、
ベラジオオペラもしぶとく食い下がり、3頭がもつれるようにゴールした。タイム差無しの大激戦は、
ベラジオオペラがクビ差だけ先着し、待望の
ビッグタイトルをつかんだ。
■3位タイ 1分58秒2
2018年
スワーヴリチャード 前年には
日本ダービーで2着に好走。前哨戦の
金鯱賞を制すなど重賞3勝と実績豊富で、
ビッグタイトルに向けて機は熟した印象だった。僅差ながら
アルアインを抑えて、1番人気に推された一戦。スタートで出遅れて1コーナーでは16頭中15番手の位置取りとなったが、スローペースと見るや否や、向正面過ぎで一気に進出して先頭を奪う。逃げた
ヤマカツライデンを競り落としても勢いは全く衰えず、直線で
ペルシアンナイトが鋭く差し迫ったがそのままゴール。
M.デムーロ騎手の好判断も光り、GI初制覇を飾った。
■2位 1分57秒8 2011年
ヒルノダムール 暮れの
鳴尾記念から
日経新春杯、
京都記念と好走を続け、
大阪杯では4頭のGI馬を抑えて1番人気に支持された。レースは1000m通過59.3秒のミドルペースとなり、直線に入っても逃げた
キャプテントゥーレが粘り込みを図る格好。
ヒルノダムールは中団から脚を伸ばし、坂上で先頭に立ったが、外から
ダークシャドウや
エイシンフラッシュも追い込み、数頭が連れてゴールした。判定の結果は、ハナ差で
ヒルノダムールに軍配。初タイトルを手にした同馬は、勢いそのままに、続く
天皇賞(春)も勝利している。
■1位 1分57秒4 2023年
ジャックドール 21年9月の1勝クラスから22年の
金鯱賞まで5連勝を飾り、続く
大阪杯でも期待されたが2番人気5着。同年暮れの
香港Cから“逃げの名手”
武豊騎手に手替わりし、リベンジに燃える中での出走だった。いつもと同じく好スタートからハナを切り、1000m通過は22年より0.1秒遅い58.9秒。ただ、23年はそこからもペースを緩ませず、11秒台のラップで後続を翻弄した。直線では
スターズオンアースが上がり最速の末脚で追い込んできたが、ゴールでハナ差だけ振り切り戴冠。2年連続の参戦で、悔しさを晴らした。