◆ドバイ・ワールドC追い切り＝1日、メイダン競馬場

　ドバイワールドカップデー(5日、メイダン競馬場)に出走する日本馬が追い切り、ドバイ・ワールドCでサウジCからの連勝を狙うフォーエバーヤングはダートコースを抜群のスピードで追走併入。主戦の坂井瑠星騎手(27)＝栗東・矢作厩舎＝は「言うことない」と満点評価だった。

　これぞ世界一！　サウジC覇者フォーエバーヤングが抜群のスピードを見せつけた。ダートコースでドバイ・ゴールデンシャヒーンに出走する僚馬アメリカンステージを追走。馬なりでも、闘争心をメラメラと燃やした。ダイナミックな身のこなしで勢い十分に伸びると、ゴール前で図ったように併入。坂井は「手応え抜群で、反応も良かった。言うことない追い切り」と満点評価を与えた。

　サウジアラビアからドバイへの転戦は昨年も経験済み。「テンションは問題ない。(状態面について)そこは世界の矢作チームがやってくれたので」と不安のない仕上がりだ。

　昨年は米G12戦で悔しい3着。サウジCで、悲願の海外G1初制覇を果たした。ロマンチックウォリアーとの一騎打ちを制し、ワールドベストレースホースランキングでは1位を獲得。この日は、馬場入りから多くの海外メディアがカメラを向けており、注目度の高さをうかがわせた。

　勝てば、史上初のサウジC→ドバイ・ワールドCの連勝。獲得賞金は32億8639万7120円となり、日本馬歴代1位に浮上する。ロマンチックウォリアーはドバイ・ターフに出走し、昨年覇者ローレルリバーが回避したことで“1強”ムード。もちろん坂井は「油断できるメンバーではない。しっかりフォーエバーヤングの力を出し切れるように」と隙を見せるつもりはない。現役ダート最強馬として、堂々とライバルを迎え撃つ。(水納　愛美)

スポーツ報知