◆
大阪杯追い切り(2日・栗東トレセン)
王者の風格を漂わせた。
ベラジオオペラが、レース史上初の連覇へ、万全の仕上がりをアピールした。最終追い切りは横山和が手綱を執り、栗東・CWコースで
モズリッキー(6歳オープン)と併せ馬。4コーナーで馬体を併せにかかると、そこからは独壇場だった。残り1ハロン付近で一気に抜き去りラスト1ハロン11秒1(7ハロン98秒2)の切れ味で5馬身突き放した。「乗るたびに背が大きくなって、体がしっかりしたなと。それでいて、操縦性の高さというのはこの馬の武器であるなと再確認しました」と鞍上は手応えをつかんだ。
青写真通りに上昇カーブを描く。1週前追い切りに騎乗した上村調教師は慎重な
ジャッジだったが、一杯に追われたことでスイッチオン。日曜追い切りも経て、この日の絶好の動きと着実な
ステップを踏んでいる。
「(先週は)いつもの1週前より動き切れていないなという雰囲気でしたが、日曜もやっていますし、今日やったことで本番はいい状態で迎えられると思います」と仕上がりに太鼓判を押した上村調教師。横山和も「気になる点はいくつかありますが、十分動ける体勢になった」とうなずいた。
暑さに弱い体質で、23年は夏バテの影響で
菊花賞路線を断念。昨年の
天皇賞・秋も万全の仕上がりではなかった。先週と一転、今週はそれほど気温も上がらず、“天運”も味方している。「また一段と
パワーアップしていると思います。その中でいい結果が出れば」とトレーナー。「いい結果で応えていけたら」と鞍上も連覇へ同じ思いだ。5歳になった今年も仁川で大輪の花を咲かせる。(戸田 和彦)
スポーツ報知