4月3日(木)、
園田競馬場(晴・良)で行われた牝馬限定のダート
グレード競走、第2回
兵庫女王盃(JpnIII、ダート1870m、出走10頭)は、スタートでやや遅れた1番人気の
テンカジョウが一周目のスタンド前で3番手に進出、2周目の3コーナーでは2番人気の
アーテルアストレアがスパートしていったん先頭に立ったが、直線で外から巻き返した
テンカジョウが勝ち、ダート
グレード2勝目を挙げた。勝ちタイムは2分2秒8。
アーテルアストレアが2馬身差で去年に続いての2着、1馬身4分の3差の3着が去年の勝ち馬
ライオットガールで、上位3頭は
JRA勢。4着が地元兵庫の
サンオークレアで地方馬最先着、5着が
JRAの
アンデスビエントだった。
勝った
テンカジョウは父
サンダースノー、
母フィオレロ(母の
父エンパイアメーカー)の4歳牝馬。
JRA栗東・
岡田稲男調教師の管理馬。通算成績は8戦5勝。鞍上は
JRAの
松山弘平騎手。
レース後のコメント
1着
テンカジョウ(
松山弘平騎手)
「本当に馬が強かったなと、その一言です。スタートは、ギリギリまで我慢してくれていたのですが、開く寸前に少し体勢を崩してしまい、スムーズに出られませんでした。3番という枠で、最初の向正面は少し嫌な形かなと思いました。前も楽だと思いましたので、スタンド前に来てからはポジションを上げていって、前をつつくような競馬をしました。
道中の手応えは良く、コーナーがたくさんある競馬はあまり経験していませんので、コーナーでは少し置かれるようなところはあったのですが、最後に直線を向いてからはしっかり伸びてくれて、強い競馬をしてくれたと思います。能力はとても高いですし、こうした競馬もしてくれましたので、これから先も楽しみな馬だと思います。
園田は地元・兵庫県で大好きな競馬場です。ここでこうして勝てたことをうれしく思いますし、乗せてもらえたことに感謝しています」
(大西貴史調教助手)
「ゲートでスタートを切る時にばたついて遅れてしまいましたが、その後、
松山弘平騎手がカバーをしてくれました。途中で上手く外に出してくれて、厳しいかなと思った中、力でねじ伏せる強いレースを見せてくれました。改めて強い馬だと思いました。
力のいる馬場は合っているようです。馬力もあってバネもあります。小回りよりも広い馬場の方が良いとは思いますが、馬場自体はしっかりこなしてくれています。前回使って一段階上がっているというところは感じていました。良い順調で臨むことができました。
(今後については)JBCが目標になるとは思いますが、それまでにどこを使うかは未定です。これで放牧に出ますので、そこで馬の状態を見てということになります」
(※オーナーと調教師は
クロジシジョーとともにドバイへ、そのために不在)
2着
アーテルアストレア(
菱田裕二騎手)
「こういうレースプランで運ぼうと思っていました。よく力を出し切ってくれたと思います。勝ち馬は強かったのですが、(これが引退レースで)本当にここまで良く頑張ってくれたと思います」
3着
ライオットガール(
岩田望来騎手)
「プラン通りのレースはできたと思います。一回叩いた方が良い馬なのですが、4コーナーではこれはという脚を見せてくれました。使われての上積みはあると思います。使うレースは限られていますが、いろいろな競馬はできます。番手だけではなく、砂をかぶっても大丈夫です。また改めてです」
4着
サンオークレア(
石川倭騎手)
「もともと力のある馬で、レースに行って力を出し切れるかというところがポイントですが、難しい面があるので、きょうのような展開になってくれればこの馬の良さが生きてくると思います。スタミナが武器です。あと、馬群が苦手なので、どう捌くが大切です」
5着
アンデスビエント(
田口貫太騎手)
「リズム良く行けました。2コーナーぐらいからプレッシャーがありましたが、頑張ってくれました。ブリンカーもきいていましたし、最後まで良く走ってくれたと思います」
(取材:檜川彰人)
ラジオNIKKEI