園田競馬のJpn3「第2回
兵庫女王盃」が行われ、
JRAから参戦した
テンカジョウ(牝4=岡田)が直線で力強く抜け出して1番人気に応えた。24年9月
マリーンカップ以来の勝利で、交流
グレード2勝目。2着が2番人気
アーテルアストレア、3着は3番人気
ライオットガールで
JRA勢が馬券圏内を独占した。
最初から最後まで
松山弘平の冷静な判断が光った。序盤は7番手付近を進んだ
テンカジョウ。だが、先団が楽に運んでいることを察し、1周目のホームストレッチで一気に3番手へと上がった。
「前が楽だと思ったので、正面でポジションを上げて、前をつつく競馬をしました」(松山)。こうなると先手の
アンデスビエント、2番手の
ライオットガールもペースを上げざるを得ない。レースの空気が変わった。
勝負のポイントが間を置かずにやってきた。向正面で
アーテルアストレアが先に仕掛けた。3角でいったんは先頭に立つ勢い。だが、松山は慌てなかった。ワンテンポ待って追い出す。前にいた3頭を4角大外からのみ込み、残り150メートルで先頭。
アーテルアストレアを振り切った。
「本当に馬が強かった。その一言です」。松山は自らの好騎乗を脇に置き、馬の強さをまず称えた。「能力が非常に高い馬。こういった競馬もしてくれたし、先が楽しみです」と初めてコンビを組んだ馬の力を絶賛した。
河内孝夫オーナーと
岡田稲男師のタッグで今週末に挑戦する
ドバイゴールデンシャヒーンの
クロジシジョー(牡6)へ、いい流れをつくることができたのは間違いない。
テンカジョウが牝馬ダート界の天下を獲る日も近いはずだ。
スポニチ