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大阪杯・G1」(6日、阪神)
金鯱賞4着から臨む
デシエルトが3日、栗東坂路で最終追い切り。前走はハイペースで逃げながらも0秒4差に粘るなど力を示した。池添との新コンビとなる今回も迷うことなく逃げを打つ。
中山記念12着から巻き返しに出る
アルナシームは栗東CWで順調な仕上がりをアピールした。
荒ぶるしぐさこそ好調のバロ
メーターだ。栗東坂路を馬なりで駆け上がった
デシエルト。4F52秒7-12秒5をマークし、騎乗した安田助手は「刺激を与えないように。行きたがったけど、抑え過ぎずリズムを大事にして
バランスを整えて。あの子なりには熱くなり過ぎていなかったし、いい調教ができた」と納得の表情を浮かべた。ジャンプするなど相変わらずのヤンチャぶりだが、「あんなに跳ぶ馬もいない。これが走れる要因かなと思います。身体能力はすごい」と舌を巻いた。
重馬場の前走は前半5F通過58秒2、6F70秒1の
ハイラップ。ハミをかんでオーバーペースになった分、脚が上がった。「ダメージを心配したけど、変わらない。放牧先でケアしてもらって、いい意味で締まったなと思う。ガス抜きもできた」。ひと叩きの効果に触れた仕上げ人は「もう少し我慢が利けば、際どい競馬ができたんじゃないかという悔しさもある。あれだけ行くってことが分かって良かった。今回乗る池添君も、かなり気を引き締めて乗ってくれると思う」とバトンをつなぐ。
得意の逃げに打って出る。「ハミを抜いて走ることは不可能だと思う。池添君と
デシエルトの我慢比べ。どれだけハミをかんでもオーバーペースにならなければ、粘りが増すんじゃないかと。我慢。それだけ」。策は一つ。人馬一体で影を踏ませない。
提供:デイリースポーツ