「ドバイWCデー諸競走・UAE」(5日、メイダン)
熱く乾いた日差しに、紺シャツ白パンツ姿が映える。メイダン競馬場のスタンドで行われた3日の朝食会。ドバイWCデーに参戦する
武豊騎手(56)=栗東・フリー=がさっそうと姿を現した。ドバイシーマCに登録していた
アルリファーは直前で回避したため、騎乗馬は2頭。ただ、レジェンドの士気は相当に高い。
日本馬だけでG1馬が3頭、さらに香港の最強馬
ロマンチックウォリアーが待ち構えるなど超強烈なラインアップ。その
ドバイターフ(芝1800メートル)に挑む
メイショウタバル(牡4歳、栗東・石橋)には「一発を狙って乗りたいね」とニヤリ。「初めて乗るんだけど、こういう時の方が楽しみにして乗れるよね」と伏兵扱いに猛反発すべく腕が鳴る。
UAEダービー(ダート1900メートル)に参戦するドラゴン(牡3歳、栗東・松永幹)とダブるのが9年前に同レースを制した
ラニ。「あの時も
ヒヤシンスS5着から、ここを勝って
ケンタッキーダービーに行ったからね。先生もすごく気合が入っているし、俺もいい馬だと思う。今年も行きたいね」とVを目指す。
石橋師が競馬学校1期生、松永幹師が2期生、そして
武豊は3期生。2人とは30年以上の付き合いがあり、「縁を感じるよね。若い頃から一緒にやってきた人たちとドバイに来られて、めちゃくちゃうれしい」と感慨深げ。「厳しい人が多かったけど、あの2人は優しかったから」としつつ、少し間をあけ、取って付けたように「それと、ノリさんも優しかったよ」と白い歯。ドバイでもユタカ節は絶好調だ。日本競馬界のレジェン“ズ”で挑む偉業に世界が注目している。(デイリースポーツ・島田敬将)
提供:デイリースポーツ