皐月賞で初めて3連単が発売されたのは05年、
ディープインパクトが勝った年だった。この年も含めた近20回の
皐月賞で、3連単が7桁配当となったのは2回。その2戦を振り返る。
1回目は07年だった。この年は弥生賞を含む4戦3勝の
アドマイヤオーラ、重賞3勝を含む4戦4勝の
フサイチホウオー、名物オーナー2人が所有する良血馬の2強ムードだった。しかし、レースは意外な結末を迎える。道中で後続を離し気味に運んだ2頭、15番人気の
サンツェッペリンと7番人気の
ヴィクトリーが粘りに粘ったのだ。直線に向いても、後続との差はなかなか詰まらない。
逃げる
ヴィクトリー、これに並びかける
サンツェッペリン。ゴール前で
フサイチホウオーが急追したが、僅かに届かない。最後は最内、
ヴィクトリーが
サンツェッペリンをハナ差凌いでゴール。7番人気→15番人気→2番人気の決着で、3連単は今でもレース史上最高配当である162万3250円の大波乱となった。
2回目は10年後の17年だ。紅一点の
ファンディーナが抜けた1番人気に支持された一戦で、直線で脚を伸ばしたのは
池江泰寿厩舎の2頭だった。内から抜け出す
ペルシアンナイト、馬群を割って迫る
アルアイン。ゴールでは外の
アルアインがクビ差捕らえ、
松山弘平騎手は待望のGI初制覇だ。そして3着は
ダンビュライト。9番人気→4番人気→12番人気の順にゴールを通過し、3連単は106万4360円となったのだった。