「母の父
ガリレオ」の
JRA・GI初制覇なるか。
フェアリーSを制した
エリカエクスプレス(牝3、栗東・
杉山晴紀厩舎)が、
桜花賞(3歳牝・GI・芝1600m)に挑む。
ガリレオ(
Galileo)は01年の英G1・英ダービー、愛G1・愛ダービー、英G1・
キングジョージVI世&
クイーンエリザベスSの覇者。競走馬としても超一流だったが、種牡馬としては更に輝きを放ち、世界中で多くのGI馬を送り出した。ただ、日本との相性はイマイチ。
JRAに限ると、産駒は外国馬も含めて44頭が走ったものの、重賞は未勝利。一方、母の父としては8頭の重賞ウイナーを輩出しているが、GIでは延べ22頭が走り、23年の
ホープフルSと24年の
ジャパンCの
シンエンペラーの2着が最高着順となっている。父の父として
フランケル(
Frankel)を通して3頭のGI馬を出しているとはいえ、
ディープインパクト系や
キングカメハメハ系の引き立て役に留まっている。
桜花賞には「母の父
ガリレオ」の
エリカエクスプレスが参戦する。ここまで2戦2勝。昨年10月に京都で新馬勝ち。続く
フェアリーSで重賞初制覇を果たした。それもハイペースを好位で追走しながら、楽々と抜け出して3馬身差の大楽勝。
エピファネイア産駒らしい前進気勢の持ち主で、折り合いには課題を残すが、世代屈指の能力を秘めている。
21年7月に天国に旅立った祖父に、勝利を届けることができるか。そういった視点でも
エリカエクスプレスの走りには要注目となる。