「ドバイWCデー諸競走・UAE」(5日、メイダン)
ドバイには憎きスギの木がない。花粉症とは、おさらばできたと思ったが、砂漠のせいか、空気には砂ぼこりが舞っているような感じがする。日本よりマシだが、鼻はむずむず、ノドはいがいが。これは計算外だった。
特殊といえば競馬場の砂もそう。ドバイWC優勝経験もある川田騎手に聞いてみた。現在に至るメイダン競馬場の砂質の変遷まで丁寧に教えてもらい恐縮だったが、特に衝撃的だったのが「エアガンで打たれたような痛さ」と、乗り手にしか分からない意見だ。「芝の塊が当たるのとも全然違う。めちゃくちゃ痛い」。そう言って見せてくれた過去の写真には、細かく赤くなった斑点や、強くつねられたような跡。かなり痛々しい。
米国の競馬場に近い細かい粒子で、日本の比ではないキック
バック。「心が折れる馬もいる」と川田騎手は言う。ゴーグルにまとわりつきやすく、視界もすぐに悪くなるなど他にも難しい部分を教えてもらった。途中から一緒に聞いていた小沢騎手も「面白かったですし、勉強になりましたね」と充実の表情だった。(デイリースポーツ・島田敬将)
提供:デイリースポーツ