中山7Rを自厩舎の
スペイドアンで制し、
上里直汰騎手(18)=美浦・加藤士=がデビュー31戦目でJRA初勝利を飾った。沖縄県出身のJRA勝利は史上初。好スタートから先手を奪うと、後続の追い上げを振り切って逃げ切りV。上里は「競馬学校の実習から乗せていただいて思い入れのある馬だったので、関係者の方に感謝の気持ちでいっぱいです。最後まで馬が頑張ってくれました」と笑顔満開だった。
師匠の加藤士師は「うまく乗っていると思って見ていたけど、(ジョッキーの)初勝利がかかっていたから最後までドキドキしました。こんなにレース前に緊張したのは初めてかも。ジョッキーに伝わらないように平然を装ってましたけど(笑)。いい経験になりました」と目を細める。「普段から真面目な性格で、今朝も他厩舎の調教に乗ってから来ている。向上心がすごくあるし、教えたことを実践してすぐにできる。もっと勝てるようになると思いますよ」と、まな弟子にエールを送った。
競馬学校時代の模擬レースでも1着が一度もなかったと言う上里は「勝った瞬間は
スローモーションに感じて、本当にうれしかった」と喜びを爆発させる。双子の妹が応援に駆け付けるなかで、記念すべき初勝利。「これから技術を磨いて、いっぱい勝てるように頑張ります!」とさらなる飛躍を伝えた。
提供:デイリースポーツ