「
チャーチルダウンズC・G3」(5日、阪神)
昨年まで
アーリントンCとして開催されていた3歳マイル重賞が、今年から
チャーチルダウンズCとして施行。“改称元年”の覇者となったのは、2番人気の
ランスオブカオスだった。道中は好位に構えると、直線では狭いところを果敢に割って抜け出した。2着に1番人気
アルマヴェローチェ、3着には8番人気
ミニトランザットが続き、この3頭がNHKマイルC(5月11日・東京)の優先出走権を獲得した。
昨年デビューした吉村にとって、これが重賞初制覇。同期一番乗りのタイトルゲットに「本当にうれしいです」という第一声とともに喜びをかみしめる。「道中はいいスタートを切れたので折り合いに専念しました。いい感じで前に壁を置いて折り合えましたし、スペースが一瞬しかできなかったのに、ひるまずに突っ込んでくれて度胸がありますね」と相棒のメンタルの強さをたたえた。
これでG1の大舞台へ駒を進める権利をゲット。「強い勝ち方でしたし、ここは勝ち切ってNHKマイルCに向かいたいと思っていました。G1の舞台でもやれる力はあると思います」と力強く宣言した。重賞初勝利とは思えない落ち着いた様子で取材に応じる姿をインタビュアーからツッコまれた19歳は「もう乗り終わりましたからね」と、さわやかに応じて締めくくった。
提供:デイリースポーツ