◆第57回
ダービー卿チャレンジトロフィー・G3(4月5日、中山競馬場・芝1600メートル、良)
4歳以上によるハンデ重賞は13頭(
エコロブルームは競走除外)によって争われ、ハンデ57・5キロで1番人気の
トロヴァトーレ(牡4歳、美浦・
鹿戸雄一厩舎、父
レイデオロ)が直線で最内から鋭く抜け出し、
ニューイヤーSからの連勝で重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分32秒4。
2戦2勝で挑んだ昨年の
報知杯弥生賞ディープインパクト記念では1番人気(6着)に推された素質馬。近6戦で4勝2着2回と勢いを維持しての初タイトル獲得となった。ジョアン・モレイラ騎手は
高松宮記念(
サトノレーヴ)に続き、短期免許で来日してから2週連続での重賞勝利となった。
2着は3番人気の
コントラポスト(
田辺裕信騎手)、3着は6番人気の
キープカルム(
アンドレアシュ・シュタルケ騎手)だった。
昆貢調教師(
マテンロウオリオン=4着)「(馬体を)絞ってよかったです。背中にのっていた脂がすっきりして、走れるだろうと思っていた。あれくらい絞っておいた方が走れる。この流れだと復活の兆しが出てきた」
荻野極騎手(
ゾンニッヒ=5着)「すごく馬の雰囲気が良くて、直線に向かうまでのリズムも良かったです。最後までしっかり脚を使ってくれましたし、力は出し切れたと思います」
内田博幸騎手(
シャンパンカラー=6着)「枠が外だったので、きついかなと思ったんですけど、コースロスと58・5キロが少ししんどかったですが、坂を上がってからはいい感じで伸びてくれました。本当に最後まで頑張ってくれて、復調してくれています。この馬らしさが戻ってきました」
横山和生騎手(
タシット=7着)「馬場もこの子としてはちょうどいい馬場でしたし、流れもちょうど良かったです。欲を言えば、もう少し内枠ならと思える内容でしたが、よく頑張ってくれたと思います」
石川裕紀人騎手(
ゴートゥファースト=8着)「いい馬ですね。流れに乗った競馬はできましたし、このクラスでも十分に力が足りる馬だと思いました」
松山弘平騎手(
ロジリオン=9着)「このメンバーでも十分やれると期待していたけど、自分が思っていた以上に大外枠と斤量がこたえてしまった」
大野拓弥騎手(
シュバルツカイザー=10着)「思ったよりいい位置で運べて、悪くなく道中は進められたが、最後はもうひと伸びできなかった」
斎藤新騎手(
アサカラキング=11着)「自分の形では運べました。道中のペースも速くなくて、リズム良くいけました。3、4コーナーで馬場が悪くて掘れていたところがあって、そこにちょっと脚を取られるような形になってスタミナを消耗してしまいました。できればパンパンの良馬場で走らせてあげたかったですね」
津村明秀騎手(
ノーブルロジャー=12着)「いい位置が取れて、折り合いもつきました。3、4コーナーで脚を取られるような感じがありましたからね。もっとパンパンの良馬場で競馬ができていれば、違ったのではないでしょうか」
吉田豊騎手(
メイショウチタン=13着)「いい感じだったんですけど、両サイドから他の馬が来ると耳を絞るような格好をしていました。この馬は多少ペースが速くても、単騎で逃げた方が力を出せると思います」
スポーツ報知