◆第31回ゴドルフィンマイル・G2(現地時間4月5日、ドバイ・メイダン競馬場・ダート1600メートル)
日本から2頭が出走したが、勝利をつかむことはできなかった。このレースで日本調教馬は過去に06年の
ユートピア、22年の
バスラットレオンと2勝。3年ぶりの勝利を狙ったが、海外の高い壁に阻まれた。
クリスチャン・デムーロ騎手騎乗の
カズペトシーン(牡5歳、栗東・
池添学厩舎、父
ルーラーシップ)は、道中後方も直線で外から伸びて3着。
藤岡佑介騎手騎乗の
ペプチドナイル(牡7歳、栗東・
武英智厩舎、
父キングカメハメハ)は、好位につけるも直線で失速し11着だった。
勝ったのはランフランコ・デットーリ騎手の手綱で逃げ切ったレイジング
トレント(牡4歳)。
ランフランコ・デットーリ騎手(レイジング
トレント=1着)「チームで話し合っていたプラン通りの競馬ができた。このレースが最初の目標だったので自分の全力を尽くした。行こうと思えば速いし、道中のラップもフェアなものだった。気を付けたのは早めに引き離し過ぎず脚をためようと思っていた。このレースでは最多勝ジョッキーだと思う。素晴らしい勝ち方だった」
池添学調教師(
カズペトシーン=3着)「日本でのレースと同じように脚を使えたので満足いくレースでした。普段から入れ込む馬ではないですし、落ち着いていた。スタッフからも調子がいいと聞いていたので、期待していました。クリスチャン(デムーロ)も過去のレースを全部見ているから任せてくれと言うことだった。スタートして後ろからいく馬ですが、思ったよりついていけていましたし、手応えも良かった。日本で重賞2着しかなく、リステッドしか勝ったことがなくて、挑戦させてくれたオーナーに感謝したい。まだ5歳ですし、また(海外に)挑戦できたらうれしい。勝つことはできませんでしたが、結果には満足です」
藤岡佑介騎手(
ペプチドナイル=11着)「調教でもすごくいい状態だと思えましたし、ここまで無事に来てくれたことに、馬にもチームにも感謝したいです。2頭が速いことは分かっていたので、できれば割って入って2番手に行きたかったけど、相当ペースがタフで、1回も抱えてやることができなかったので、そのぶん最後まで脚がもたなかった印象です。本当によく無事に走りきってくれたなと思います。スピードは十分に通用していたと思うので、初めての(海外)遠征したし、これを機にまた強くなってくれれば」
スポーツ報知