スマートフォン版へ

【チャーチルダウンズC】ランスオブカオス×吉村 人馬ともに重賞初V!「本当にうれしい」

スポニチ
  • 2025年04月06日(日) 04時25分
0 0
 3歳マイル王へのステップレース「第34回チャーチルダウンズC」が5日、阪神競馬場で行われ、2番人気ランスオブカオスがデビュー2年目・吉村誠之助(19=清水久)の冷静な手綱さばきに応えてV。人馬ともに重賞初制覇を飾った。2着アルテヴェローチェ、3着ミニトランザットまでがNHKマイルC(5月11日、東京)の優先出走権を獲得。

 フレッシュな人馬が重賞初制覇をつかみ取った。直線、馬群の間を割ったランスオブカオスが突き抜けてV。勝ち時計1分32秒2はレースレコードだった。勝利に導いたデビュー2年目の吉村は「本当にうれしい」とかみしめる。検量室前では観戦に来ていた、公営・兵庫を代表するジョッキーの父・智洋と抱き合って喜びを分かち合った。

 デビューから4戦連続のコンビ。これまでは末脚を生かすスタイルも、この日は一転、好スタートを決めると先行集団につけた。直線では前が壁になりかけたが、鞍上は1頭分の隙間を逃さず、果敢に突っ込んで抜け出した。「外に(岩田)望来さんがいて空かなそうだったので、何とか内で我慢して空くのをずっと待っていました。一瞬空いたスペースにひるまず、いい脚で突っ込んでくれました」とパートナーを称える。

 19歳で手にした重賞初制覇は、24年にデビューした同期の中で一番乗り。ホープは地方で3600勝を挙げる父の影響で騎手を目指した。デビュー年にJRAで33勝を挙げ、今年は16勝。着実にステップアップしている。鞍上は「権利を取って向かうよりも、勝ち切ってNHKマイルCに向かいたいと思っていた。G1の舞台でも能力の高い馬なので」と力を込めた。

 見守った奥村豊師は「非常にいい競馬。ゲートのタイミングが良く、ある程度のポジションを取って折り合いもついていた。収穫というよりかは、大丈夫だなというのをしっかり確認できました」とかみしめた。

 急成長した人馬のタッグは昨年の朝日杯FS(3着)に続き、NHKマイルCで2度目のG1に挑戦する。指揮官は「左回り、輸送など経験したことはないけど、厩舎としてしっかり準備していきたい」と先を見据えた。若きフレッシュなコンビがあうんの呼吸で、大仕事を成し遂げる。

 ◆ランスオブカオス 父シルバーステート 母ハイドラン(母の父ローエングリン)22年3月27日生まれ 牡3歳 栗東・奥村豊厩舎所属 馬主・五影慶則氏 生産者・北海道新ひだか町のフジワラファーム 戦績4戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金7683万8000円 馬名の由来は混沌(こんとん)に対する槍(やり)。

 《父も納得「うれしい」》阪神競馬場で息子・誠之助の重賞初Vを見届けた吉村智洋(40)は「安心して見ていられた。素直にうれしいですね」と笑みがこぼれた。「常日頃から大外に回すなと言っている。内に詰まってもいいから、内を突けと。本人も腹をくくって乗っていたと思う」と満足げな表情で語った。

スポニチ

みんなのコメント 0件

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。
  • 「いいね!」の付いたコメントが、まだありません。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す