現地時間4月5日(土)にアラブ首長国連邦・ドバイのメイダン競馬場で行われた
ドバイシーマクラシック(G1)は、日本の
ダノンデサイルが見事に突き抜け勝利した。そのほかの日本勢は、
ドゥレッツァが3着、
チェルヴィニアが6着、
シンエンペラーが7着だった。関係者のコメントは以下の通り。
1着
ダノンデサイル(
戸崎圭太騎手)
「跨ったときは少し興奮していましたが、ゲートでは落ち着いていましたし、レースも良い内容で走れたと思います。条件も同じでしたし、
日本ダービーと同じレースができればと思っていました。メンバーは揃っていると思っていましたが、その中でも引けを取らない能力はあると信じていましたし、先頭で駆け抜けることができ、嬉しかったです。
ダノンデサイルの力を証明できて良かったです」
(
安田翔伍調教師)
「無事にゴールできて、今のところ馬にアク
シデントは感じていません。この後しっかりチェックはしますが、今のところ無事にレースを終えられたことに安心しています。レース当日の待機馬房や装鞍所では、ちょっと牝馬に対して反応したり、集中力を欠く面がありましたが、パドックで前の馬と離して寂しがらせて、意識的にイレ込ませて集中力を出すようにしたら、馬場に出たときにはジョッキーも集中していたということでした。上手にレースに向かえたと思っています。
昨日も今日も戸崎騎手と相談していて、他の馬の動きは想定していたものと多少違いはありましたが、
ダノンデサイル自体がこういう競馬をしたいというのは話していたとおりのものでした。まずは、明日も含めて、しっかり馬体の確認をした上で、日本に無事に帰ったときのコンディションを見てさまざまな選択肢を考えていきたいと思います」
3着
ドゥレッツァ(C.スミヨン騎手)
「良い枠から理想的なポジションを取れて、道中はとても良い流れでした。コーナーから加速していって、直線で
レベルスロマンスを交わしたところまでは良かったのですが、残り300mで1、2着馬に交わされてしまいました。勇気があって、最後まで頑張って走る、とても良い馬です」
(
尾関知人調教師)
「事前に騎手と打ち合わせたとおりに走っていたと思います。ゲートも出て、良いポジションで、勝ちにいく競馬ができたかと思います。先行馬同士のプレッシャーが厳しくて後ろ2頭に差されてしまいましたが、自分の競馬はできたと思います。悔しいですが、勝ち馬が強かったですね」
6着
チェルヴィニア(
C.ルメール騎手)
「
ダノンデサイルの隣で良いポジションを取れましたが、直線では脚を伸ばすことができませんでした。原因はちょっと分からないです」
(
木村哲也調教師)
「日本で多くの方に応援していただいていることを意識してレースに臨んだのですが、 ちょっと良い走りを見せることができなかったので、皆様にお詫び申し上げます。道中のフットワークで、
クエスチョンマークがつくところが散見されました。調教では良いフットワークを見せてくれていたのですが、レースの中でそれを出すことができませんでした。また、馬場状態についても精査して準備はしてきたつもりで、何とかこなしてくれると思っていたのですが、若干タフだったのかもしれないです」
7着
シンエンペラー(
坂井瑠星騎手)
「スタートから主張していったのですが、途中から
レベルスロマンスが来ると思っていたので、想定範囲の展開でした。前走ほどではないにしろ、この馬の力を出せる状態にはあると思っていました。今回、強いメンバーと対戦できたことで成長してくれるかなと思いますし、これからもっと強くなってくれると思います」
(
JRA発表)
ラジオNIKKEI