中東完全制圧はならなかった。ドバイ国際競走が5日(日本時間同日深夜)、行われ、メインの「第29回
ドバイワールドカップ」で断然1番人気に支持された
フォーエバーヤング(牡4=矢作)は3着。史上初となる
サウジカップからの連勝はできなかった。だが、出走した7レースで日本馬は3勝。7R「
ドバイターフ」では、
ソウルラッシュ(牡7=池江)が香港最強馬
ロマンチックウォリアーを紙一重で破った。
中東で再び世界一の輝きを放つことはなかった。史上初のサウジC→ドバイワールドC連勝を目指した
フォーエバーヤングは3着に終わった。スタートから押して3番手を確保したが、待っていたのは世界中からの厳しいマーク。2角で外から
インペリアルエンペラーに、内から
イルミラコロにかわされて5番手に後退した。それでも坂井が促して追走。直線もジリジリと差を詰めたが、サウジCのような剛脚を見せることはできなかった。
「勝たなければいけない馬だったと思うので、勝てなくて申し訳ないと思います。全頭が
フォーエバーヤングを倒しにくる中で、他の馬の動きも想定内でしたが、ポジションをキープするのが精いっぱいで、今日のところはあれ以上できませんでした」
こう悔しさをにじませた坂井は「分かってはいましたが甘くはなかったし、勝たなければいけない馬で勝ち続ける難しさを感じた」と絞り出すように続けた。
どこか雰囲気も違った。この日の大トリを飾った
ドバイワールドカップ。1Rから関係者や観客の数が徐々に増え、8RドバイシーマCからは報道エリアでも急きょ入場規制がかけられるほど会場は人でごった返した。注目度の高さが際立っていたのは明白。矢作師は「調教師も騎手もまだまだ力が足りないということで、またやり直したいと思います。馬、スタッフ共に一生懸命やった結果なので、これを受け止めて次につなげたい」と力を込めた。今後についての明言はなかったが、このままでは終われない。
フォーエバーヤングがさらに強くなって帰ってくるはずだ。
▼6着
ウシュバテソーロ(菅原明)サウジの時より状態は良かったと思いますが返し馬の際に落ち着き過ぎていた。闘志があると良かったのですが…。
▼7着
ウィルソンテソーロ(川田)とても具合良くレースを迎えてくれて、とても良い内容だったのでしっかり勝ちに行って、勝ちに行った分、着順はこうなってしまいましたけど、全力の走りをしてくれました。
▼9着
ラムジェット(三浦)最高のコンディションで臨めたと思う。直線に入ったらタフな馬場で最後は苦しくなってしまった。
スポニチ