日の丸と同じ赤と白の勝負服が先頭でゴールを駆け抜けた。昨年のダービー馬ダノンデサイルが海を越えた地でG12勝目をマーク。中団インでロスなく運ぶと、外に出された直線で鋭伸。逃げる前年覇者レベルスロマンスを捉え、フランスの強豪カランダガンの追い上げを振り切った。

　戸崎は「メンバーがそろっている意識はあった。その中でも引けを取らない能力はあると信じていたし、デサイルの力を証明できて良かった」と汗を拭った。

　陣営の思惑通りにレースへ臨んだ。安田師は「待機馬房や装鞍所では牝馬に対して反応したり、集中力を欠く面があったが(パドックで)前の馬と離して寂しがらせて、イレ込ませて集中力を出すようにしたら、馬場に出た時にはジョッキーも“集中していた”ということだった」と振り返る。

　今後については「コンディションを見て、さまざまな選択肢を考えたい」と話した。

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