スマートフォン版へ

【大阪杯】ベラジオオペラ 史上初の連覇 驚速コースレコード1分56秒2 上村師“攻めの仕上げ”実る

スポニチ
  • 2025年04月07日(月) 05時29分
1 1
 古馬中距離王を決める「第69回大阪杯」が6日、阪神競馬場で行われた。2番人気ベラジオオペラが好位から力強く抜け出し、当レース史上初の連覇を飾った。勝ち時計1分56秒2はコースレコード。絶妙なエスコートを見せた横山和生(32)は2年連続のJRA・G1勝利を飾り、通算4勝目となった。2着にロードデルレイが入り、ロードカナロア産駒のワンツー決着。同産駒はフェブラリーS(コスタノヴァ)、高松宮記念(サトノレーヴ)に続き、25年JRA・G13連勝となった。

 電光掲示板に赤くともった「レコード」の文字。従来の記録を1秒も上回る1分56秒2の高速決着を制したのは、ベラジオオペラだった。大阪杯史上初となる連覇の偉業を達成。その強さに加え、速さも光っていた。

 展開の鍵を握るデシエルトが出遅れる波乱の幕開け。内からホウオウビスケッツが主張したが、1角を過ぎて外からデシエルトが先頭へ。その後はハイラップを刻み、前半5F通過は57秒5のハイペース。ベラジオオペラは惑わされず、好位のインで流れに乗った。横山和は「相変わらずスタートのうまさで欲しいポジションが取れました」。相棒の操縦性の高さは熟知。折り合いに専念し、抜群の手応えで直線に向いた。

 残り100メートルで先頭に立つと、外から迫るロードデルレイの追い上げを1馬身しのいで、大阪杯史上初となる連覇のVゴールへ飛び込んだ。鞍上は「4角の手応えが良くて、負けないだろうと思った。(最後の直線は)気持ち良かったですね。ペースよりもリズム良く、この子の走りができたことが一番の勝因。全てがかみ合った勝利だと思います」とパートナーを称えた。

 昨年は京都記念2着をステップ大阪杯でG1初制覇。今年は暮れの有馬記念(4着)の疲労を考慮し、ぶっつけのローテを選択した。上村師は「求めるレベルが高い馬なので先週の時点では物足りない部分があった」と明かす。1週前に負荷をかけ、レース当週はサラッと調整するのが上村厩舎のパターン。が、今回は違った。最終追いでも鞍上を背にしっかり負荷をかけ、最後の最後まで攻めの姿勢を貫いた。「最終追いの後、スイッチが入った。いい頃に見せるしぐさを見せていたので万全の態勢に整った」。厩舎の看板を背負うオペラの力を信じた指揮官の執念が実を結んだ。

 今後は昨年3着に敗れた宝塚記念(6月15日、阪神)が目標。指揮官は「強い勝ち方をして改めて能力を示してくれたし、胸を張って向かいたい」と期待を寄せた。昨年の大阪杯より2秒も速い勝ち時計でV。1年の時を経て厩舎の大黒柱はさらに成長した走りを見せつけた。横山和は「まだ良くなる余地を残している。またここからスタートの気持ち」とさらなる高みを目指していく。

 そして、上村厩舎にとっては最高のVバトンとなった。クラシック開幕戦の桜花賞に2歳女王アルマヴェローチェがスタンバイ。仁川で2週連続のG1制覇に挑む。 

 ベラジオオペラ 父ロードカナロア 母エアルーティーン(母の父ハービンジャー)20年4月7日生まれ 牡5歳 栗東・上村厩舎所属 馬主・林田祥来氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績12戦6勝(重賞4勝目) 総獲得賞金8億2370万2000円。馬名は冠名+歌劇。

スポニチ

みんなのコメント 1件

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。
  • yokokjさん

    大阪杯の結果を伝える記事はたくさんあるけれど、どれも気持ちの良い記事ばかりだ
    文章を書くのが上手なんだな

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す