「
大阪杯・G1」(6日、阪神)
仁川の急坂を駆け上がり、先頭でゴールを駆け抜けたのは2番人気の
ベラジオオペラ。23年に
ジャックドールが記録したタイムを、1秒2も上回る驚がくレコードで史上初のレース連覇を達成した。2着は4番人気の
ロードデルレイ、3着には8番人気の伏兵
ヨーホーレイクが続き、1番人気に支持された
シックスペンスは直線で伸び切れず7着に終わった。
◇ ◇
ベラジオオペラの強さが際立ったレースでした。スタートもいいし、スッと好位につけ、内で自分のリズムで運べていましたね。1頭だけ飛ばして、番手の岩田(康)くんより後ろはそこまでハイペースではなかったと思いますが、ああいう形は勝負どころでみんなが早めに仕掛けてくるので、かえって難しくなるもの。ジョッキーもうまく乗っていました。ずっとコンビを組んで、馬をよく分かっていますよ。
馬も良くなっています。この馬はダービーで4着に頑張りましたが、その頃からいい馬だと注目していました。上村調教師から「年を取ってから良くなりますよ」と聞いていましたが、その通り。去年は夏負けが響いたようですが、また結果を出しましたし、今後はさらに期待できそうです。
2着の
ロードデルレイはよく伸びて、勝ち馬を負かすかという勢い。安定感もありますし、力もつけています。同世代のこの馬も楽しみです。1、2着馬は
ロードカナロア産駒。さまざまな距離で結果を出していますし、本当にすごいですね。
1番人気の
シックスペンスは個人的に少し硬さを感じました。レースの質も向かなかった印象です。
ステレンボッシュは馬自体は良く見えましたし、伸びあぐねたのはちょっと不可解でした。
ドバイにたくさんいい馬が遠征していてどうかなと思いましたが、いいレースを見せてもらいました。向こうでも結果を出してくれましたし、次はぜひ、ドバイに行った馬と今回走った馬たちが日本で激突するレースを見たいですね。(元JRA調教師)
提供:デイリースポーツ