「
桜花賞・G1」(13日、阪神)
陣営の気持ちを思うと軽々しいことは言えないが、
高松宮記念で見せた
ナムラクレアの走りはまさに“負けて強し”だったのではないか。レース後のルメールも「精いっぱい走っている。仕方がない」と2着という結果に納得していたそうだ。年齢を考えれば、G1制覇のチャンスは残りわずか。何とか、悲願達成の瞬間を見たいものです。
桜花賞には、クレアの半妹に当たる
ナムラクララが参戦する。以前、母の
サンクイーン2を英国のタタソールズ社のセールで落札したという谷川牧場さんの記事を目にしたが、購入の決め手は「血統の素晴らしさ」だったように記憶している。確かに、同馬の祖母(
ナムラクララの曽祖母)クード
ジェニーは93年フランス最優秀2歳牝馬に輝いた名牝で、その全兄が89年フランス最優秀2歳牡馬で種牡馬としても大成功を収めたマキャヴェリアンなのだから、子孫が繁栄したことにもうなずける。
クララの父は、国内外のマイルG1で3勝を挙げた
アドマイヤマーズ。血統表を眺めると、マーズの母父メディチアンはマキャヴェリアン産駒であり、母系に宿るクード
ジェニーとのきょうだいクロスがかかっているのがアクセント。堅実な母系の良さを引き継ぎ、父から仕上がりの早さ&レース巧者ぶりをよく受け継いでいる。一族の悲願であるG1制覇へ、粘り強い走りを期待したい。
提供:デイリースポーツ