4月9日(水)に
川崎競馬場で行われる
川崎記念(4歳上・JpnI・ダ2100m)。2023年までは1月末から2月上旬に実施され、年明け最初のGI級競走で定着していたが、全国的なダート競走の体系整備にともない、4月上旬に移設された。
今年は超豪華メンバーが顔を揃える。重賞2勝の
サンライズジパング、昨年覇者
ライトウォーリアなど、出走13頭中11頭が重賞ウイナー。残り2頭のうち
ダイシンピスケスも近走こそ振るわないが、昨秋に
仁川S1着、
白山大賞典2着の実績がある。6月に控える
帝王賞に向けても見逃せない一戦。今年のダート中距離戦線で主役を担うのはどの馬か。発走予定日時は9日(水)の20時10分。主な出走馬は以下の通り。
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サンライズジパング(牡4、栗東・
新谷功一厩舎)
ホープフルS3着、
若駒S1着と芝でも実績を残したが、昨秋からはダートに集中し、
不来方賞、
みやこSと2つのタイトルを手にした。今年はプロキオンSから始動して2着。続くフェブラリーSは直線で最内強襲の2着と見せ場をつくった。東京ダ1600mよりは、ゆったり運べる川崎2100m向き。待望のJpnIタイトルを手にするか。
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グランブリッジ(牝6、栗東・
新谷功一厩舎)
デビュー戦の7着を除き、その後の全レースで掲示板確保。6歳を迎えた牝馬だが、抜群の安定感を誇っている。昨年の
川崎記念は
ライトウォーリアを追い詰めたものの、アタマ差およばず2着。それでも牡馬の一戦級を相手に互角以上の走りを見せた。今年初戦の
ダイオライト記念も2着と実力健在。今度こそ悲願成就なるか。
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ポタジェ(牡8、栗東・
友道康夫厩舎)
芝GI馬が電撃参戦。20年7月の
生田特別から4連勝を飾り本格化。以降、重賞でも大崩れなく走り、22年の
大阪杯では単勝58.7倍の伏兵評価を覆して大金星を飾った。近走は大きな着順も目立ち、8歳春で迎える挑戦は決して楽では無いが、北米ダートG1・6勝を挙げた
母ジンジャーパンチの血が騒げば、激走してもおかしくない。
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ライトウォーリア(牡8、川崎・
内田勝義厩舎)
昨年の報知
オールスターCで重賞3勝目を挙げ、続く
川崎記念で
ビッグタイトルを獲得。秋にはコリアCで海外遠征を経験したほか、
浦和記念で2着に好走し、NAR
グランプリ年度代表馬に選出された。始動戦では2着に敗れたが、王者として巻き返しを期待したい。地方馬の連覇となれば、98年・99年
アブクマポーロ以来の快挙となる。
そのほかにも、JpnI・3勝の実績馬
メイショウハリオ(牡8、栗東・
岡田稲男厩舎)、復活を期す南関東三冠馬
ミックファイア(牡5、大井・
渡辺和雄厩舎)、粘り強さを武器に逃げ込み図る
メイショウフンジン(牡7、栗東・
西園正都厩舎)などが出走を予定している。