開業2年目の
千葉直人調教師が、
皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)の
ニシノエージェント(牡3)でGI初出走を果たす。
千葉調教師は86年7月生まれの38歳。06年に騎手デビューして
JRA通算984戦24勝。12年に引退後は藤原辰雄厩舎、
鈴木伸尋厩舎で調教助手を務め、22年の調教師試験に合格。24年に厩舎を開業した。
JRA通算228戦14勝。今年の
京成杯の
ニシノエージェントで重賞初制覇。3月の
ファルコンSでも
モンドデラモーレが2着に健闘するなど、現3歳世代の活躍が目を引く。
皐月賞には
ニシノエージェントがスタンバイしている。
イスラボニータ産駒で、近親に
マルセリーナや
グランデッツァがいる血統馬。ここまで5戦2勝。デビューから2着、3着、4着と惜敗が続いたが、昨年12月の未勝利で待望の初勝利を手にした。その後は
京成杯に格上挑戦。11番人気の低評価だったが、前崩れの展開も味方につけて鮮やかな差し切りを決めている。今回は一気の相手強化になるので楽ではないだろうが、同舞台で重賞勝ちの実績があるのは強みだ。
千葉調教師にとっては騎手時代を含めても初となるGIチャレンジ。若きトレーナーの奮闘にエールを送りたい。