4月20日に中山競馬場、芝2000mで行われる
皐月賞。4月6日に特別登録を行った21頭が発表されているが、その中でも最有力に評されるだろう、3戦3勝の
クロワデュノール(栗東・
斉藤崇史厩舎)。今朝9日はレースへ向けた1週前追い切りを行っている。
先週に引き続き、主戦の
北村友一騎手が跨ってCWでの3頭併せ。最後方から追走して、
ヤマニンシュラ(3歳1勝クラス)、
タガノエルピーダ(4歳オープン)を追走。馬場入りから雰囲気が良かったが、向正面に入って、前2頭との差が1秒以上あっても、いつでも追いつきそうな雰囲気。
実際、3コーナーでジョッキーが軽く促すとしっかりと加速して、前との差をグンと詰めていく。先々週、先週あたりはここで前との差を詰めていなかったので、ゴール前で追いつくのがやっとだったり、追いつけなかったりしたが、ここの反応が近2週とは全く違う。
4コーナーから最後の直線に向くところではもういつでも追いつきそうな手応え。2頭の間を割って、そこから抜け出してくるが、その手応えも楽々。時計は6F81.1~5F65.7~4F51.8~3F36.4~2F22.4~1F10.9秒。6F換算で2F目が13.9秒とちぐはぐなラップになっているが、ここは仕掛けてラップが速くなったもの。ここに価値がある。
数字自体は時計の出る馬場なので、このクラスになれば、というところはある。それでも最後の直線が11.5秒から10.9秒まで0.6秒も加速している点。これは特別な能力といってよいと思うし、この動きができた現状から、休み明けでも全く不安がないと判断してよい。
(取材・文:井内利彰)