9日(水)、稍重馬場の
川崎競馬場で行われたダート
グレード競走の第74回
川崎記念(JpnI・2100m 出走13頭)は、道中は中団に構えた3番人気
メイショウハリオ(
JRA)が向正面から一気に動いて3コーナーで2番手まで進出、4コーナーで先頭に立ってそのまま押し切り、復活のJpnI制覇を飾った。勝ちタイムは2分18秒0。
仕掛けて3コーナーで先頭に立っていた6番人気
ディクテオン(大井)が3/4馬身差の2着、さらに半馬身差で1番人気
サンライズジパング(
JRA)が追い上げて3着。4着に10番人気の
キリンジ(大井)、5着に5番人気
メイショウフンジン(
JRA)が入り、2番人気の
グランブリッジ(
JRA)は6着だった。
勝った
メイショウハリオは
父パイロ、
母メイショウオウヒ(
その父マンハッタンカフェ)という血統の8歳牡馬で、通算成績は29戦10勝。交流JpnI競走は2022年
帝王賞、2023年の
かしわ記念と
帝王賞に続いて4勝目。管理する
JRA栗東・
岡田稲男調教師、騎乗した
浜中俊騎手ともに
川崎記念は初制覇となった。
レース後のコメント
1着
メイショウハリオ(
浜中俊騎手)
「また
メイショウハリオと一緒にJpnIを勝てて凄く嬉しいです。ペースも遅かったですし、自分としては最初の1周は馬のリズムを守って、と思って乗っていましたが、結構ペースが遅いなと思っていました。2周目で捲ってくる馬がいたので、同じタイミングで行かせようと思いました。ごちゃごちゃするよりはペースも遅かったですし、コーナーも小回りの競馬場なので、早めに動いても良いかなと考えていました。
最近は以前ほどスムーズに調整ができなかったり、良い状態に持ってくるのが難しかったと思うのですが、今日は順調に来ましたし、良い状態と思っていたので、一気に行っても大丈夫だろうと思いました。この馬自体気を抜くことなく、最後まで一生懸命ハミを取っていたので、かわされないだろうなとは思っていましたが、それでも最後まで必死に追っていました。8歳になって、年齢的にも立て直すのは大変だと思いますが、しっかりサポートしてくれた厩舎スタッフは素晴らしいです。
メイショウハリオも強い精神力で、またこうしてレースを一生懸命走ってくれたことには本当に頭が下がります。
寒い中応援に来ていただいて本当にありがとうございます。久しぶりに
メイショウハリオがJpnIを勝てて、本当に嬉しくて嬉しくてたまらないです。また今後も一緒に頑張れたらと思うので、応援していただけたら嬉しいです」
2着
ディクテオン(
矢野貴之騎手)
「ペースが落ち着いたのが凄く良かったです。動きたい時に動けていい展開になりました。最後も隣に馬が来るとハミを取っていましたし、もう少し直線が長ければ変わっていた気がします。良い競馬でした」
3着
サンライズジパング(
幸英明騎手)
「
メイショウハリオに先に動かれましたが、馬は上手について行っていました。3・4コーナーで内から出てきた馬と接触して、コーナーがきつくて
バランスを崩して、立て直すことになったのが痛かったですが、最後はよく差を詰めてきてくれています」
4着
キリンジ(
笹川翼騎手)
「良い競馬でした。前走より動けていました。厩舎スタッフがよく仕上げてくれて、よく走ってくれました。流れ次第でもっと差は詰まったと思いますし、今後が楽しみです」
6着
グランブリッジ(J.モレイラ騎手)
「ゲートの中では落ちついていましたが、ゲートが開くタイミングで頭がつくくらい躓いてしまって後ろからになってしまい、競馬に参加できませんでした。道中は馬が気分よく走れるようにして、頑張ってくれましたが、今日の結果はスタートが全てでした」
(取材:大関隼)
ラジオNIKKEI