「
ネクストスター東日本・S3」(10日、川崎)
仕切り直しの一戦を制したのは1番人気の
ガバナビリティー。待望の重賞初制覇を飾り、「第26回
兵庫チャンピオンシップ・Jpn2」(5月1日・園田)の優先出走権もゲットした。混戦の2着争いを抜けてきたのは2番人気の
フィエレッツァ。3着に6番人気の
ピーエムナナが続いた。 2番手から3角で早々先頭に立った
ガバナビリティーがスピードの違いを見せつけ、待望の重賞タイトルを手にした。
3月19日に浦和で行われるはずだったが、降雨による馬場状態悪化で、昨年と同じ川崎に舞台を移した一戦。この日もレースが近づくにつれて雨が激しくなり、嫌な雰囲気が漂ったが、それらをシャットアウトするような快勝劇だった。
初コンビとなった矢野貴は「乗りやすい馬だと思っていたけど、先入観なく自分のリズムで走らせようと思っていた」と淡々と振り返った。この日4勝の固め打ちで「最後までしっかりと走ってくれましたね」と会心の笑みを浮かべた。
昨年の
ギガースに続く連覇となった佐藤裕師は今年重賞初V。「正直、目いっぱい仕上がっていたので(延期になって)馬も戸惑ってダメージもあったけど、担当厩務員やスタッフがうまくケアしてくれました」と重賞挑戦3度目(
平和賞、デイリー杯
ニューイヤーC=2着)にして待望の金メダルを喜んだ。今後は地元の東京湾C(5月8日・船橋)を視野に入れる。
「重賞を獲れる逸材と見ていただけにここで決められて良かった。まだまだ成長できる馬。本来は距離が延びていいし、ダービーまで行ければ。まだまだ高みを目指したい」。明るい展望に声を弾ませた。
提供:デイリースポーツ