◆第85回
桜花賞・G1(4月13日、阪神・芝1600メートル)
第85回
桜花賞・G1(13日、阪神)の枠順が10日、確定した。山本理貴記者が担当する「考察」キーポイント編は、馬体重から
アルマヴェローチェに注目。馬券はインターネットで11日18時30分から発売される。
過去10年の勝ち馬に共通するデータで、特筆すべきものは馬体重だ。460~499キロの馬が制しており、この範囲の馬は【106647】の好成績。連対率23・2%、複勝率31・9%と高い安定感を誇る。最高体重は16年
ジュエラーの494キロ。一定以上の馬格の馬が結果を残し続けている。
10日に発表された調教後の馬体重では、
アルマヴェローチェは500キロ。2歳時は482~484キロで推移し、上村調教師は「線が細くて、女の子らしい体つき」だったが、3歳となり大きさ、筋肉の質ともに
スケールアップ。「全体的に丸みを帯びた、牝馬らしい体つき」に成長した。
500キロ以上の勝ち馬はいない。レース当日の体重がカギだと踏み、トレーナーを直撃した。すると「輸送で減るだろうし、レース当日は490キロ台になると思う」と。心強い言葉が聞けた。
“適正体重”に加え、天の助けもありそう。
桜花賞当日は現時点で雨予報で、馬場が渋ることは十分にある。稍重馬場で札幌の新馬戦を制し、重だった
札幌2歳Sは2着と道悪は得意。「緩い馬場も逆に、この馬にとってはプラスに働く」と指揮官。馬体が充実してきた今なら、より大きなアドバンテージになるはずだ。(山本 理貴)
スポーツ報知