◆第85回
桜花賞・G1(4月13日、阪神競馬場・芝1600メートル)
今年のG1はフェブラリーSの
コスタノヴァ、
高松宮記念の
サトノレーヴ、先週の
大阪杯の
ベラジオオペラとここまで、3戦全て
ロードカナロア産駒が勝利している。同一種牡馬の産駒による年明けからのG13連勝は、84年の
グレード制導入後、03年に4連勝した
サンデーサイレンス以来2例目。ダート1600メートル、芝1200メートル、芝2000メートルと、異なるカテゴリーで勝ち馬を出してきた。
桜花賞には2頭の
ロードカナロア産駒がスタンバイし、なかでも注目は陣営が巻き返しに大きな期待を寄せる
ダンツエランだ。担当の橋本助手は「乗り味も抜群だし、背中が柔らかい。トレセンに入って自分が触った馬の中でもトップクラス」と以前から素質を感じていた。
昨年の
ファンタジーSを勝利した実績馬。阪神JFは17着と大敗したが、スタート直後に隣の馬と激しく接触して流れに乗れず。前走の報知杯FRではハイペースで追走に苦労しながらも、6着まで差を詰めた。大きなス
トライドで走るだけに、前走の内回りから外回りに替わるのは好材料だ。同助手は「いろんなことに動じなくなって、大人になったと思う」とメンタルの成長も証言する。
先週の
大阪杯で
ロードカナロア産駒は、
ロードデルレイと2頭の出走でワンツー。18年の
アーモンドアイ以来の
桜花賞2勝目へ、血の後押しがある。(山下 優)
スポーツ報知