昨年4月10日に亡くなった藤岡康太元騎手を追悼し、12日の開催では福島、中山、阪神の各競馬場で有志の騎手たちが康太さんが好きだったピンクのリボンを着用して騎乗した。
兄である
藤岡佑介騎手(39)=栗東・フリー=は阪神2Rで4番人気の
テーオーミリカンに騎乗し、好位から鮮やかに抜け出してVを飾った。同馬は康太さんの師匠である栗東・
宮徹厩舎の管理馬だ。
藤岡佑は「一昨日が命日でみなさん、喪章をつけてくださっていて…。ジョッキーだけではなく、JRAの職員さんもつけてくださっています。普通にチャンスがある馬でしたし、宮厩舎の馬、勝てたら最高だと思っていたのですが、レースもすごくうまくいってくれました。勝てて良かったです」と優しい表情で勝利をかみしめる。「一年たって法要も無事に終わりましたし、前向きに頑張っていくためにもいいレースになったと思います」と胸の内を語った。康太さんの師匠である宮師は「いいタイミングで勝ってくれたね」と笑顔を見せていた。
提供:デイリースポーツ