競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
5日の
チャーチルダウンズCは
ランスオブカオス(牡、
奥村豊)が好位追走から直線で馬の間を割って抜け出し、重賞初制覇を決めた。
きさらぎ賞では伸び切れず3着だったが、良馬場のマイル戦で実力をきっちりと発揮した。次走はNHKマイルC(5月11日・東京、芝1600m)を予定。G1獲りを目指す。
今回は
皐月賞(20日・中山、芝2000m)を予定する有力馬3頭の1週前の様子をお伝えしたい。
まずは
弥生賞ディープ記念4着の
ミュージアムマイル(牡、高柳大)から。1週前の9日はモレイラJが栗東に駆けつけて騎乗。CWで僚馬
ビジュードネージュ(3歳未勝利)に約5馬身先着。6F80秒2-35秒9-11秒0をマークした。友道助手は「併走馬をあっさり突き放して、とてもいい動きでした。1回使って動きは良くなっています。操縦性が高くて乗りやすい馬ですし、モレイラ騎手もいい感触を持ってくれました」とご満悦の様子。前走に関しては「道悪の影響ですね。コンディションのいい馬場で力を発揮できれば、楽しみです」と巻き返しを期待した。
京成杯2着の
ドラゴンブースト(牡、藤野)は引き続き丹内Jで参戦。師は「前走はうまく立ち回ってくれましたし、この走りができたことはフルゲートが予想される本番では強みになると思います。馬体もひと回り大きくなってたくましくなりましたし、どこまでやれるか楽しみです」と期待を寄せた。
デビュー3連勝で
京都2歳Sを制した
エリキング(牡、中内田)は球節の骨折明け。福永助手は「休み明けの分、まだピリッとしていないところはありますが、追うごとに良くなってきています。ただ、休養明けでまだ緩さがある分、動きだしに時間がかかりますし、関東遠征、多頭数の競馬も初めてになりますので。そのあたりがどうかですね」とやや慎重な構え。地力は高く、レースまでにどこまで良くなってくるか注目したい。(馬サブロー栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ