◆第68回阪神牝馬S・G2(4月12日、阪神競馬場・芝1600メートル、良=1着馬に
ヴィクトリアマイルへの優先出走権)
ヴィクトリアマイルの前哨戦に古馬牝馬14頭が出走し、9番人気の
サフィラ(4歳、栗東・
池添学厩舎、
父ハーツクライ)が3着まで鼻差の大激戦を制して重賞初勝利を飾った。
松山弘平騎手は20年の
サウンドキアラ以来、同レース2度目の勝利。昨年の
京王杯2歳S(
パンジャタワー)以来の重賞勝利で、16年から10年連続の重賞Vとした。
父ハーツクライの産駒は今年の重賞初勝利で、11年から15年連続の重賞V。半姉の
サラキア(
父ディープインパクト)、全兄の
サリオスに続く、3きょうだい重賞勝利となった。勝ちタイム1分32秒8。
同馬は2歳時の23年に
アルテミスSで2着になり、1番人気だった阪神JFでは4着。今年初戦で前走の
斑鳩S・3勝クラスでは3着で、今回は重賞に格上挑戦だったが待望の重賞初タイトルを獲得した。
2着は3番人気で
西村淳也騎手の負傷で
幸英明騎手に乗り替わった
アルジーヌ、3着は8番人気の
ラヴァンダ(
岩田望来騎手)。3連単は36万2400円の高配当となった。
団野大成騎手(
タガノエルピーダ=7着)「直線までスムーズだったので、最後の進路取りが悔やまれます。一瞬迷ったぶん、最後スムーズさを欠いてしまいました」
鮫島克駿騎手(
ドゥアイズ=8着)「インが有利な馬場で、この枠なので内でじっとして
アルジーヌや
ラヴァンダと同じようなポジションにつけました。4コーナーで動きがあったときに、置かれる感じになりました。最後は詰めていますが、そこで離されたぶんですね。筋肉量が増えて、スピードよりも
パワーが付いてきたので、タフな馬場コンディションの方が力を出せると思います」
藤岡佑介騎手(
ドナベティ=9着)「気分良くじっくりという指示でした。しぶとく伸びてくれていますし、9着とはいえ差のないところまで来ています。展開ひとつですね」
アンドレアシュ・シュタルケ騎手(
ウンブライル=10着)「今回はゲートの中で集中できませんでした。スタートから流れに乗れず、少し馬を気にするところがありました。ペースがスローで、ヨーイドンになってしまいましたからね」
ミルコ・デムーロ騎手(
キミノナハマリア=11着)「外、外を回る形になってしんどかったです。もうちょっと内で我慢できていれば」
横山典弘騎手(
スウィープフィート=12着)「あれだけ引っかかってはね。今日は雰囲気があまり良くなかった」
北村友一騎手(
イフェイオン=14着)「最後までしっかりと脚を使えていないです。ハナに行っても力が抜けるような馬じゃなくて、ずっと力んでいる感じがしました。ペースうんぬんでなく、馬自身がもう少し抜けたところで走れたら脚を使えると思います」
スポーツ報知