JRA馬券発売対象レースの
クイーンエリザベスS・G1が4月12日、
オーストラリアのランドウィック競馬場・芝2000メートルで13頭で争われた。日本から参戦した
ローシャムパーク(牡6歳、美浦・
田中博康厩舎、父
ハービンジャー)は後方から4角で外を回すも伸びを欠き6着、22年の
皐月賞馬
ジオグリフ(牡6歳、美浦・
木村哲也厩舎、父
ドレフォン)はスタートを決めて好位を確保したが手応えを早々に失い最下位の13着に敗れた。昨年まで日本馬はのべ5頭が参戦。19年
クルーガーの2着が過去最高の成績だった。
勝ったのは豪州最強馬と名高い
ヴィアシスティーナ(牝7歳、C・ウォーラー厩舎、父ファストネットロック)で、これがG1・9勝目。直線で馬群を割って抜け出す圧勝で能力を見せつけた。
クリストフ・ルメール騎手(
ローシャムパーク=6着)「ちょっと残念です。道中は
ドバイオナーのちょうど後ろの位置で良い感じでした。良いコンディションでしたが、直線では加速することができませんでした」
田中博康調教師「結果が出せなかったことに残念な思いはありますが、検疫を含めて難しい
オーストラリア遠征の中、
ローシャムパークはよく頑張ってくれました。調整中の様子から、レース当日もそれほどイレ込むことはないと思っていたのですが、そのとおりいい雰囲気の中で、この子の走りや振る舞いを見せられたと思います。ジョッキーとも話しましたが、今日はとても落ち着いていて、
バックストレッチの走りまでは『これは』という手応えがあったようです。4コーナー手前から苦しくなりはじめ、バッタリと止まってはいないのですが、脚色が鈍ったところもあったので、原因をしっかりと探っていきたいと思います。これで海外遠征は3度目になりますし、その度に心身ともに成長していることを実感していますので、この経験を活かしてパフォーマンスを上げられるように取り組んでいきたいと思います」
ダミアン・レーン騎手(
ジオグリフ=13着)「前走よりはるかに良くゲートを出てくれ、道中もリズム良く運べましたが、残り600メートル地点で力が無かったです」
木村哲也調教師「着順が示すとおり、応援してくださった皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。この一週間で、好スタートを決めての競馬ができるように調整をして、馬のリアクションはいい変化を見せていたので、それができたことは良かったです。レース後で馬はちょっと疲れているので、しっかりと様子を見てチェックしてあげたいです。
ジオグリフはどの国に来てもいつも一生懸命に走ってくれているので、自分が彼にどれだけのことをしてあげているか、もう1回考え直したいと思っています」
スポーツ報知