「
桜花賞・G1」(13日、阪神)
名手に導かれ、3番人気の
エンブロイダリーが牝馬1冠目を奪取した。
ジョアン・モレイラ騎手(41)=ブラジル=は昨年の
ステレンボッシュに続く、騎手としては史上7人目の
桜花賞2連覇。昨年厩舎を開業した
森一誠調教師(47)=美浦=はJRA・G1初勝利。2着に2番人気の
アルマヴェローチェ、3着に4番人気の
リンクスティップが入った。1番人気の
エリカエクスプレスは5着に終わった。
最後の直線。2歳女王
アルマヴェローチェは外から猛追したが、阪神JFに続くG1連勝はならなかった。岩田望は「いい形でレースはできました。ポジションも考えていた通りでしたが、とにかく結果だけが残念でした。僕の馬もラストは伸びましたが、勝ち馬も伸びましたから」と敗戦を受け止めた。
道中は
エンブロイダリーをマークするように中団から。内が悪化した馬場を考えて迷いなく外を選択した。完璧に運べたが、勝ち馬の脚色は最後まで衰えなかった。上村師は「理想的な競馬でした。ジョッキーには外を回ってこいと伝えていましたし、思い切って外へ出したけど、勝った馬にうまく乗られた感じですね」と冷静に分析した。
上がり3F33秒9はメンバー最速。2歳女王としての
プライドは示した。次の舞台は
オークス。「巻き返したい」。岩田望と上村師は口をそろえ、樫の舞台での反撃を誓った。
提供:デイリースポーツ