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【南井克巳元調教師 豪腕の視点】経験値の差が生きたエンブロイダリー モレイラはずっと馬場を見ていたのかな(笑)

デイリースポーツ
  • 2025年04月14日(月) 06時00分
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 「桜花賞・G1」(13日、阪神)

 名手に導かれ、3番人気のエンブロイダリーが牝馬1冠目を奪取した。ジョアン・モレイラ騎手(41)=ブラジル=は昨年のステレンボッシュに続く、騎手としては史上7人目の桜花賞2連覇。昨年厩舎を開業した森一誠調教師(47)=美浦=はJRA・G1初勝利。2着に2番人気のアルマヴェローチェ、3着に4番人気のリンクスティップが入った。1番人気のエリカエクスプレスは5着に終わった。

  ◇  ◇

 力のある馬が、力通りの走りを見せましたね。現段階では、2歳時から実績を積み上げてきた馬の力が上なのでしょう。

 勝ったエンブロイダリーは、中団あたりで流れに乗って、直線はうまく馬群の中を割って伸びてきました。東京コースに良績のある馬だから右回りがどうかと思っていたけど、上手に走っていましたね。馬場状態を考えれば、勝ち時計の1分33秒1も優秀。馬格もありますし、いずれにしてもこれからが楽しみな馬です。しかし…この日のモレイラはあまりいい競馬をしていなかったけど、もしかしたら桜花賞のためにずっと“どこを走ればいいのか”と馬場を見ていたのかな(笑)。本当に、ここ一番で鮮やかなレースをしてくれますね。

 2歳女王のアルマヴェローチェが2着。岩田(望)君もファンが納得するような競馬をしていましたが、馬は昨年の阪神JF以来。そのあたりが最後の伸び脚に微妙に影響した感じがします。3着のリンクスティップはしまいにかける競馬で追い込んできました。末脚には見どころがありましたし、距離が延びて良さそうなタイプですね。

 1番人気のエリカエクスプレスは5着でした。この馬はスタートが速いですね。いい枠で、あれだけいいスタートを切ったら引っ張り続けるわけにもいきませんし、むしろあのペースと馬場状態を考えればよく走っていますよ。このレースがまだ3戦目。勝ったエンブロイダリーは既に5戦していましたし、今回は経験値の差が出た感じがします。(元JRA調教師)

提供:デイリースポーツ

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