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【桜花賞】モレイラ騎手が史上7人目の連覇達成 「3歳の新しいスター」クイーンCの勝ち馬を華麗にエスコート

スポーツ報知
  • 2025年04月14日(月) 06時00分
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◆第85回桜花賞・G1(4月13日、阪神競馬場・芝1600メートル、稍重)

 第85回桜花賞は13日、阪神競馬場の芝1600メートルで行われ、3番人気のエンブロイダリーがG1初勝利を飾り、ジョアン・モレイラ騎手(41)=ブラジル=が史上7人目の連覇を達成した。開業2年目の森一誠(かずとも)調教師(47)=美浦=はG1初出走でのV。昨年の2歳女王のアルマヴェローチェは首差の2着。1番人気で5着だったエリカエクスプレスまで上位5頭が、オークス(5月25日、東京)の優先出走権を獲得した。

 強さを増して降り続く雨のなか、今年も“マジックマン”の冷静な手綱さばきが光った。直線でエンブロイダリーを逃げていたエリカエクスプレスの外へリード。懸命に鼓舞して闘志に火を付け、残り100メートルでアルマヴェローチェをかわすと、左手前に替えてもうひと踏ん張り。2歳女王に前に行かせず、3連勝でのクラシック制覇へ導いた。

 ステレンボッシュで制した昨年に続く連覇を達成し、スタンドに両手を上げて何度もガッツポーズ。森一調教師と抱き合い、トレーナーの頭をポンポンとたたいたモレイラは「素晴らしい牝馬。とてもうれしいです。雨のなか、温かい応援のおかげで感動しています」。高松宮記念(サトノレーヴ)に続くJRA・G1・4勝目を喜んだ。

 5年ぶりの雨中決戦となった桜の舞台。昨年6月の新馬(2着)以来のコンビとなった鞍上は「一日、阪神で乗って(芝は)内が荒れていたので、できれば外に出したい」と馬場のイメージを膨らませていた。前走のクイーンCは2番手からだったが、発馬後につまずいてダッシュがつかず中団へ。1000メートル通過が58秒6のミドルペースのなか、追い切りで感触をつかんでいたことで馬群の中での競馬を迷わず選択した。渋った馬場で馬群をさばきながらでも、上がり3ハロンは2位タイの34秒0。「ビックリしました」という末脚でビクトリーロードを一目散に駆け抜けた。

 馬名は英語で刺繍(ししゅう)を意味し、父に種牡馬としてG1初勝利を送ったアドマイヤマーズ産駒。オークスを含め今後は未定だが、モレイラは「勝ちたいという強い気持ちを持っています。日本の3歳の新しいスターじゃないかな。まだまだこれから成長します」と最大級の賛辞。一方で「2000メートルまでは全く問題ない。2400メートルはやってみないと」と指摘した。短期免許の期間が28日までの名手は、ミュージアムマイルで臨む今週の皐月賞でも最優秀2歳王者のクロワデュノール狩りを目指す。(玉木 宏征)

 ◆エンブロイダリー 父アドマイヤマーズ母ロッテンマイヤー(父クロフネ)。美浦・森一誠厩舎所属の牝3歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算6戦4勝。総獲得賞金は2億2455万1000円。馬主は(有)シルクレーシング

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