中山競馬場で4月20日(日)に行われる
皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)。クラシック三冠の幕開けを飾る一戦には、昨年の2歳王者
クロワデュノールを筆頭に、
弥生賞ディープインパクト記念を制した
ファウストラーゼン、ス
プリングS覇者の
ピコチャンブラックなど好メンバーが顔を揃える。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する(中山芝2000mの開催のみ)。
■5位 1分58秒1 2019年
サートゥルナーリア 新馬、萩S、
ホープフルSと3連勝。
最優秀2歳牡馬のタイトルこそ、4戦4勝の
アドマイヤマーズに譲ったが、文句なしの成績を引っさげてクラシックに直行した。
皐月賞では単勝1.7倍の圧倒的な支持を受けスタート。五分の発馬から道中は6、7番手に付け、1000m通過が59秒1のミドルラップをじっくりと運ぶ。3コーナー過ぎから進出を開始すると、直線入口では先行集団を射程圏。残り200mほどからは
ヴェロックス、
ダノンキングリーとの猛烈な叩き合いになったがこれを制し、05年
ディープインパクト以来、14年ぶりの無敗戴冠を果たした。
■4位 1分58秒0 2013年
ロゴタイプ 2歳6月にデビュー勝ちのあと3連敗したが、11月の
ベゴニア賞を制してきっかけをつかむと、続く
朝日杯FSも快勝して
最優秀2歳牡馬に選ばれる。年明けも勢いそのままにス
プリングSを勝利し、3連勝で
皐月賞へと駒を進めた。人気は割れ加減だったが、3.7倍の1番人気でレースはスタート。道中は7、8番手の内ラチ沿いで脚を溜めたが、3、4コーナーの勝負どころから徐々に外目へ持ちだし、直線では残り1ハロンを残して先頭。内で
エピファネイアもしぶとく食い下がったが差し返しを許さず、最後は半馬身差を付けて勝利した。
■3位 1分57秒9 2016年
ディーマジェスティ デビュー3戦目に初白星を飾り、続いて
ホープフルSに出走予定だったが、フレグモーネで出走取消となり2歳時を終える。年明けは
共同通信杯から始動。同レースでは6番人気と伏兵の一角だったが、1.1/4馬身差で快勝し
皐月賞に臨んだ。重賞馬ながら単勝30.9倍と人気を落としての出走。道中は
リスペクトアースなどが刻む1000m通過58.4秒の
ハイラップを後方から運び、3、4コーナー中間から大外をまくるように進出する。勢いそのままに直線でも脚を伸ばし、先に抜け出していた
サトノダイヤモンドなどを一気に飲み込んで快勝した。
■2位 1分57秒8 2017年
アルアイン 2歳10月に初陣を迎え、デビュー戦と
千両賞を連勝。3歳初戦の
シンザン記念は直線の不利もひびいて6着に敗れたが、
毎日杯ですかさず巻き返して、
皐月賞には単勝22.4倍の9番人気で出走した。道中は外目3番手を追走したが、勝負どころでは外からマクってきた馬の影響で、馬群に包まれる格好となる。それでも鞍上が懸命にうながしてしぶとく脚を伸ばし、直線の途中からは
ペルシアンナイトとの一騎打ち。最後は
アルアインの馬体がグイっと前に出て、
ビッグタイトルを獲得。
松山弘平騎手にとっても、嬉しいGI初制覇だった。
■1位 1分57秒1 2024年
ジャスティンミラノ 23年11月に東京競馬場でデビューし、スローペースを2番手から押し切って白星。約3カ月の休みを挟み挑んだ
共同通信杯では、上がり32.6秒の非凡な瞬発力を発揮し重賞初制覇を飾った。
皐月賞には2番人気で出走。
メイショウタバルが逃げて1000m通過57.5秒の超ハイペースを作り出す中、
ジャスティンミラノは逃げ馬から距離をとって5番手から。そのままレースは動き、直線では先に抜け出した
ジャンタルマンタルを鋭く差し切って戴冠。勝ちタイムはコースレコード(当時)となり、それまでの記録を0.7秒も更新してみせた。