4月19日(土)に中山競馬場で行われる
中山グランドジャンプ(4歳上、J・GI、障害4260m)。上半期の障害王者を決する一戦は、昨年までと異なる点がひとつ。今年は芝がCコース設定のため、距離が10m延長され「4260m」で実施。これはデータが確認できる1986年以降、11年の同レースと並んで“国内最長記録タイ”となる。
中山グランドジャンプは99年に創設。それまで春秋2回施行だった
中山大障害の上半期分を
リニューアルした。99年、00年は
中山大障害と同じく4100m戦だったが、01年から4250mへと延長。以来、国内最長距離レースに君臨し続け、東日本大震災の影響で7月開催となった11年には、今回と同じくCコースが舞台となり4260mで行われた。
なお現在、国内の平地競走では、暮れに中山で実施されるステイヤーズSの3600mが最長。だが古くは1968年から75年まで日本最長距離ステークスなるレースがあり、中山芝4000mで行われていた。のちに
有馬記念で2着となる
コンチネンタル、“白い逃亡者”の異名で知られる
ホワイトフォンテンが勝ち馬に名を残す。
海外には4000m級、あるいは大きく超える距離も。平地G1にも存在し、
アスコットゴールドカップは芝3990m、パリロンシャンが舞台のカドラン賞は芝4000m。障害戦ではグランドナショナルが6870mで実施されているほか、フランスの
ルリオンダンジェ競馬場では世界最長距離ともいわれる7300m戦がある。
(海外レースの距離は
JRAの算出基準による)