「
皐月賞・G1」(20日、中山)
弥生賞ディープ記念2着の
ヴィンセンシオがクラシック戴冠を狙っている。デビューからの連勝は“2”でストップしたが、キャリア3戦目ながら厳しい展開に対応したのは素質の高さだろう。先週の
桜花賞を制して勢いに乗る森一厩舎と名手ルメールの強力タッグ。祖母に名牝
シーザリオがいる良血馬が、初対戦の
クロワデュノールを止めてみせる。
牡牝クラシック連勝へ-。先週の
桜花賞を
エンブロイダリーで制し、開業2年目にしてG1初制覇を飾った森一厩舎。初挑戦でのG1制覇に加え、JRA重賞で〈3・1・0・1〉の成績を残しているのだから、注目度は増すばかりだ(海外はリヤドダートス
プリント・
ガビーズシスター3着)。今週は
ヴィンセンシオで牡馬1冠目を狙っている。
前走の
弥生賞ディープ記念は2着。“時の人”こと森一師は「馬場が良くなくて、ジョッキーの判断で逃げる形に。(途中からまくる馬がいて)リズムを狂わされてもおかしくなかったなかで、能力を出し切ってくれました」と評価する。
この中間は福島県のノーザン
ファーム天栄に放牧に出て、2日に帰厩。1週前の美浦Wでしっかり追われて6F84秒2-35秒9-11秒4の好時計をマークした。「しっかりやっても大きな疲れはない。あれでピリッとした感じもあるし、明日(16日)の追い切りでちょうど良くなると思う」と調整は順調そのものだ。
15日火曜朝は美浦坂路で4F66秒5-16秒0。指揮官は「活気があるなかでイライラしていない。ちょうどいい精神状態。身のこなしも良かった」とうなずく。最終追い切りにはルメールが駆けつける予定。「ここまでは予定通りに来ている。1頭強い馬がいるけど、それに挑戦できる馬だと思っています」。桜Vを飾り、厩舎のムードは最高潮。牡馬戦線でも“台風の目”になる。
提供:デイリースポーツ