9月28日(日)に中山競馬場、芝1200mで行われるスプリンターズステークス。ここに特別登録しているペアポルックス(栗東・梅田智之厩舎)が今朝18日、レースに向けた1週前追い切りを行っている。

　8時30分すぎ。馬の少ない、閑散としたCWへ松若風馬騎手を背に1頭で正面から入場。ゆったりとした走りで1コーナーから2コーナーを抜けていき、6F標識から追い切りという内容。ただ、向正面での走りには一切力んだ感じがなく、常にゆったりと走ることができている。

　ただ、ラップ自体はきっちり速くなっていて、4コーナーから最後の直線に向くところでもスピード感は十分。ここまででスピードに乗っているのに、ゴール前で更に伸びており、いくら鞍上が軽量だからといっても、素晴らしい追い切りと絶賛するしかない動きだった。

　時計は6F79.4〜5F64.4〜4F50.0〜3F35.8〜2F22.6〜1F11.2秒。18日のCWはそれなりに速い時計をマークした馬がたくさんいたので、数字だけ見ると、さほど目立たない。ただ、あれだけ余裕のある走りでこの時計というところが評価すべき点で、北海道シリーズを3戦しているが、体調面に関してはすこぶる良好といったところだろう。

(取材・文：井内利彰)